今、大切な総選挙の候補者選びで『じゃんけん』が話題になっています。
私の故郷では、じゃんけんの掛け声は「じゃあんけんのほい」と掛けます。
男子は「チッチョッペ」
丁度三十年前。
私が親知らずを抜くことになって国立病院の口腔外科で処置をして頂いている最中。
4才、2才、生まれたての乳児の子守をしていた夫。赤ちゃんは母乳を欲しがってぐずり出すし、息子たちは本を読んで貰うのにも飽きてしまって、なかなか終わらない治療に困り果てていたそうです。
その時に兄弟でおもちゃも、お菓子も、何も要らないじゃんけんを始めました。
「じゃあんけんのほい」「じゃあんけんのほい」
だんだんエスカレートして声が大きくなって、二人の声が処置室に聞こえて来ました。
「あーうるさい!頭に来る。」
先生の大きな声が大きな口を開けている私の顔の上で爆発しました。
「スミマセン。私の子供たちです。静かにするように言って来ます。」
「あー恥ずかしい!」「こんなに恥ずかしい思いしたの生まれて初めて!」
私だって..
開いた口が塞がらない..
治療が終わるまで眼を閉じ続けました‥
『じゃあんけん』の思い出