夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

鹿のこと

2015-08-14 21:32:47 | 日記・エッセイ・コラム

静岡県伊豆半島で鹿等の被害を防ぐ電気柵の電線が切れて、

川遊びをしていた子供を助けようとした家族が感電死と言う

痛ましい事故は、皆様方の記憶に新しいと思います。

お気の毒に、電気柵を設置した79才の男性は、首つり自殺をしてしまったようです。

同じ静岡県民として、本当に悲しい事故です。

 

何故電気柵を設置しなくてはいけないのかと言うことを少し解って欲しくて、

書きます。

ここ数年動物たちの食害は、農家や住民にとって死活問題です。

鹿も大変でしょうが、耕作している農家や生活している住民は困り果てています。

我が家でも、安心安全な食物を多少なりとも自給しようと、色々試して来ましたが、

今年は動物たちの食害の無い作物に変換しました。

我が家の畑でまともに収穫出来るのは、

生姜。ピーマン。唐辛子。ハーブ等の臭いのする作物。

冬瓜やカボチャ等の皮の固い作物。

それでも皮はかじってあります。

スイカ、メロン、葉物などはやっと育つと全部食べられてしまって、

骨折り損のくたびれもうけ!

種代や、肥料代を考えると、作るだけバカバカしいです。

勿論種まきや草取り等の労賃も一円も出ません。

以前は裏の空き地に鹿が来たと言って大騒ぎした時もあったのです。

が、昨今は突然親鹿が車の前に飛び出して来て、避けようとして

交通事故になったとか、

農作業中に鹿が畑に出て、老人が転倒して怪我をしたとか、

何か様子が変なのです。

私も以前はセニアカーに乗って、畑迄散歩したこともありますが、

今は鹿の飛び出しが恐ろしいので、自粛しています。

道路脇迄出て来た小鹿

車から降りて、お菓子等の餌をあげている観光客。

都会から来た人が地元住民の苦労も知らないで

小鹿が可愛らしいと言って、勝手に餌を与えるので、味をしめた鹿たちが

民家の方迄出没するようになりました。

 農作業をする時に、時々爆竹を鳴らさないと危険で作業を続けられないようです。

 

奈良公園の鹿たちは観光用。

此処の鹿は観光用ではありません。

ましてや神様の遣いではありません。

 

鹿対策を何とかして欲しいと切望します。

鹿だけでなく、野生動物の食害も酷いのです。

被害が深刻なので、皆様方にも知って頂きたくて書きました。