夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

まさか自分が

2015-08-29 21:46:30 | 日記・エッセイ・コラム

百日紅の花

 

       まさか自分が

 振り込め詐欺の被害者は、

まさか自分が振り込め詐欺に遭うなんて思わなかった!と言う方が多いそうです。

即座に何百万円もの大金を準備出来るのですから、蓄えも有るし、それまでの人生もそれなりに上手く乗り越えて生きて来られた方々だと思います。

他人は騙されても、自分だけは大丈夫という、自己本位の自信のような物がある

方が多いようですね……

お金を用意する前に、まず実の息子本人に確認の電話をするのが筋だし、当たり前でしょうと思うのですが、それをしない。と言うのはそれまでも相当のお金を自分だけの考えで運用したり、使ったりして来たのだろうと思ってしまいます。

  お金を夫や妻と相談して、計画的に運用したり、活用したりして資産形成を図って来た家ならば、立ち止まって思考。

銀行や信用金庫などの金融機関に相談するのが自然と思います……

が、普段息子と十分にコミュニケーションが取れていないのが一番の原因なのではと思ってしまいます。

     

                     まさか自分がこんな立場になるとは思わなかった

 まさか自分がこんな立場になるとは思わなかったは、

突然介護を受ける立場や予期せぬ介護をする事になった人、リストラされた人、

災害などの被災者。不登校の子のいる家族や、精神や難病の病人のいる家族

などが口にすることが多いです。

冷静に考えれば人間誰でも、生身ですから、永遠不滅等と言うことは無いのです。

良く考えなくても頭では仕方がないと解っているのですが、

心が

何で私が‥…

よりによって何で私なの?

と情けなくなって泣いてしまうのです……

 

それで、私が辿り着いた答え。

自分だから、こういう立場になったんだ。

天の計らいでこんな経験をさせてもらっているのだと考えること。

 

早過ぎる両親の死。

常識では考えられない程の病的な姑の嫁イビリ。

生家や実家のゴタゴタ。

絶えず続く耐え難い慢性疼痛。

         四十年来の友人は、私の二倍人生を生きているタンポポさんと手紙に書いて来てくれました。

 

天は、その人が乗り越えられない不幸は与えられないのだそうです。

まさか自分がそんな不幸に遭うとは思わなかったと思うのですが、

今不幸のどん底の人はこれから良くなると思えば気が楽になりますね!!

「私は人の世話にはならない。」と強がりを言っているよりも、

世話をして頂いてГありがとう」と言えるだけ幸せだと思いましょう。

  禍福はあざなえる縄の如しです。