菫
山の家の駐車場に咲いています。 2016年3月27日撮影
こぼれ種で、よりによって、こんな砂利の中に咲きました!
庭の植木の根元で、落ち葉の布団の中で春を迎えました。
庭のあちこちで春の日差しを浴びて咲くタチツボスミレ
すみれぐさ
山路来て何やらゆかしすみれ草 芭蕉 野ざらし紀行
やまじきて なにやらゆかし すみれぐさ
タチツボスミレの葉は、ハート形です。
花が咲き終わると、葉の付いている茎が伸びて成長しますので、この形とはかなり違った形になります。
花の無い時期に、知らない人が見ても直ぐに菫とは判らないと思うほどです。
山の家の庭のタチツボスミレは、私の故郷静岡県沼津市郊外愛鷹地区の私の実家のミカン山や茶原の土手に自生していた菫をプランターに植えたのが始まりです。
毎年種を採取して、庭の中の生育適地に蒔いて殖やして咲かせています。
条件が整っていると群生しますので、とても見応えがあります。
駐車場に咲いている一株のように、こぼれ種で咲く元気いっぱいの菫。
色々な菫を育てているので、他の種と自然交配してしまっていますが、元は愛鷹菫です。
愛鷹菫 アシタカスミレ ⇒貴重な東海菫トウカイスミレの一種?らしく、
山野草ブームで愛好家がいるようで、盗掘や売買されたりしているようです…
美しい形、珍しい姿、希少な色等、人間だけで無く、花も美人はなかなか大変ですね…
小川の辺リ。
土手の内側の壁面に白い菫が群生しています。
昔この辺りが田んぼだった名残の花です。
これも葉はハート形です。
スミレ
同じ小川のほとりの土手の上に咲いていました。
上の白い菫とは、1メートルも離れていません。
が、菫とスミレは全く別の種のようです…
一番の違いは葉の形です。
この葉は伸びたりしません。
このままの形で夏を越し寒くなると枯れてしまいます。
とても丈夫なので、放って置いてもドンドン殖えます。
私はタチツボスミレが絶滅するのを防止するために、紫色のスミレは育てていません。
白のスミレはプランターで育てていますが、それも物凄い繁殖力旺盛なので、
純粋な菫を守る為に、今年で止めて終おうかと只今思案中です。
葉は細長い形。
みんなが街中で良く見かけるのは、この紫色のスミレですね…