春のお彼岸故郷の景色
富士市は煙突のある街です。
工業都市として発展して来ました。
私の母親の生まれ故郷です。
母は富士に生まれて、沼津で死去。
私は沼津市に生まれて、多分富士市で生涯を終えると思います。
愛鷹山麓が私の故郷です。
沼津市に入ると、煙突は見かけません……
耕作放棄されて荒れ果てた田んぼや、葦や茅等の生い茂る沼地が広がっています……
風も無く穏やかな陽気なので、私の両親や御先祖様の眠る沼津市内のお墓参りに連れて行って貰いました。
沼津市は昔は、静岡県東部地区の代表的な市でしたが、昨今、故郷沼津の凋落はたまに訪れると良く解ります。
商店街はシャッター通り。
街中にも賑わいが在りません。
沼津駅や幾つもの商店街からも比較的近くて、風光明媚な千本地区。
私の通学した高校の周辺の住宅地にも、空き地が目立ちます。
空き家らしき家もチラホラ。
中には、管理もされていない廃屋寸前の建物もあります……
私が高校生だった49年前には、憧れの高級住宅の建ち並ぶ、お嫁に行きたい場所だったのに…
時の流れは、時代の変化。
高校生だった私も還暦を過ぎた立派なお婆さんです。
新築の建物と言ったら、葬祭場や老人ホーム、ディサービス等の高齢者向けの物ばかり。
お墓参りに行く度に、同じ墓地の墓石には、親類や知人等の名前が新しく彫られています…
仏様の冥福を祈って 合掌