夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

萬ちゃんと呼ばれた祖父

2017-11-16 20:50:27 | 日記・エッセイ・コラム

                       萬ちゃんと呼ばれた祖父

今日11月16日は、私の祖父の命日です。

祖父の名前は萬作。

昭和36年11月16日 67才で死去。

私が8才の時に亡くなったのですが、同じ家に暮らしていたので、優しかった祖父のことは、とても良く覚えています。

大所帯で色々と大変なことも多かったと思いますが、総領の甚六みたいな憎めない人柄の人だったようです…

女の子が続けて産まれた後でやっと授かった跡取り息子だったことも、優しい性格に拍車を掛けた事と思います。

                     大正の大恋愛

  祖母とは幼なじみで小さな時からお互いに好意を抱いていたようですが、昔は結婚話は親同士が勝手に決めたりしたので、

お年頃になった祖母は親が決めた違う男性と婚約したそうです。

それを知った祖父は猛烈に祖母に求愛。

 二人で駆け落ちみたいに家を出て、宿に隠れていたようです。

足音が聞こえると、障子に空けた小さな穴から、連れ戻しに来た人かもと覗いていたと聞きました。

 

 祖母は、性質も大人しく、小町と呼ばれる程の器量良し、本人だけでなく、兄弟も皆成績優秀な家柄なので、

 萬ちゃんの両親は、祖母の事は大歓迎。

 然るべき人に祖父母の結婚話をまとめてくれるようにお願いしました。

  お陰様で、

 祖母の許婚の相手方一同の怒りが収まるのを待って、祖父と一緒になったようです。

あの穏やかな老夫婦にそんなロマンスが有ったなんて、孫として、凄く嬉しいです!!

       手本にしたい祖父母です!

        私が一番嬉しく思うことは、何時も祖父母が仲良しだったこと。

意地悪爺さんや婆さんではなくて、二人共とても親切で、優しい人柄だったことです。

祖父が亡くなって、もう半世紀以上経ちますが、祖父の名前や功績等が話題になる時があります。

そんな時にも子孫として嬉しく思います。

                                万両の実。 大分赤く色付いて来ました!    たわわに実ってお目出度い新春を待っています。

萬作と言う名前は、産まれた年が豊年万作だったからと聞いています。

萬ちゃんは、縁起が良い!!