夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

故郷沼津市愛鷹の明暗

2018-09-09 22:56:47 | 日記・エッセイ・コラム

     故郷沼津市の明暗

連日の様にニュースで不祥事が報じられているスルガ銀行。

 故郷沼津市に本店のある地方銀行です。

創業家の岡野家は、私と同郷の愛鷹地区にルーツがあります。

地元には、初代頭取の岡野氏の銅像の建っている岡野公園?も在ります。

初代頭取の血を引く岡野姓の同級生や友人、知人もいます。

私の同級生の岡野君は穏やかな性格の温厚な人です。

お母さんも弟さんも、とても上品で、優しくて物静かな方々です。

    時代の流れなのでしょうか?

スルガ銀行の今回不祥事。

報道によると、スルガ銀行が元々危険で怪しい金貸し業のように誇大に報道され、

一般の方々にもその様に思われているのが残念です。

地方銀行ですが、地元沼津市を代表する企業です。

地元に残って家を継ぐ長男や長女にとっては、最高の就職先です。

スルガ銀行行員になれるのは、地元沼津市ではエリート達です。

一地方銀行がこんな風に凋落して行ったのも、アベノミクスとやらの経済政策の失敗が地方銀行に悪影響を与えていると痛感しています。

無能なABさんと、黒幕 黒チャマの悪投はまだまだ続くのでしょうか?

出来試合の自民党総裁選挙をやるなら、日銀総裁選挙も公平にやって欲しいと思います。

 

 半世紀以上前に、父の従兄弟達にも、スルガ銀行行員だった者がいます。

昭和の時代からずっと、

役員迄出世しても、トップは創業家出身からと言う不文律があったようです。

今度の不祥事、生きていたらさぞかし眉をひそめたことでしょう。

『だから言わないこっちゃ無いって…』

 

            ららぽーとが故郷の田んぼにやって来る!?

噂話には聞いていましたが、実家の田んぼのあった場所に、

なんと ららぽーとがやって来るのだそうです!

お盆に実家のお墓参りに行った息子の報告によると、もう建設中のようです!

Гお母さん、子供の頃イナゴを捕った田んぼにららぽーとが出来るらしくて、工事をしていたよ。」

 田んぼの脇にはきれいな小川が流れていました。

八月の七夕には、自分の家の田んぼに、輪飾りやお願いを書いた短冊を飾り付けた笹竹を立てました。

お葬式の後には、浜おりと言って川の脇に団子等の供養の品をお供えしました。

毎年お盆の後16日の朝には、精霊様を流しました。

小さい頃は、田んぼ脇の小川はあの世に続いているのだと思っていました。

 

変わり行く故郷

 昭和の終わりからもう30年。平成も来春には次の年号に改元です。

田んぼの跡地に巨大なショッピングモール!?

御先祖様もビックリしていることと思います。

これもまた時代の流れなのでしょう。

車社会になってからは、駐車場が不可欠なので、

郊外の広い土地が最適…

   大型資本の大企業の経営する大型ショッピングモール。

全国何処に行っても皆同じようなお店や飲食店が並んでいますので、新鮮味がありません。

が、市街地の古くて狭いシャッター商店街に乗合バスで行くよりは、

自家用車で乗り付けられる屋根付きのショッピングモールの方が、

家族みんなの要望や買い物、用事が一度に済んで便利で快適です。

地元に古くから店を構えて営業して来た銘菓店や魚屋、肉屋。

生地や金物等の専門店。染め物屋や鍵屋、靴屋等

中小企業の小売業者は廃業するしかありません。

 

   沼津のことを案じております。

沼津市は気候風土も温暖で、古くから交通の要所。

人柄も温和で温かく、御用邸があったことから、諸々の文化的な事柄も盛んな市です。

長閑で、静かな故郷でしたが、全国的に知られる瞬間有名な町になっているようです。

スルガ銀行の不祥事や、郊外型ショッピングモールの建設等によって、

沼津が経済的に沈下するのではないかと心配しています。