炎天下
炎天下 父偲びゐる 茶の畑
タンポポおばさん 17歳
高校三年生の夏休み 炎天下の茶畑で母親と草取りをしながら父さえ生きていてくれたらと
13歳の冬に急逝した父親を偲んで
あの日から53年経った古希の夏
炎天下 梅干し婆の すぼみ口
ひれ伏して 古墳千年 淑気満つ
鈴木カクロウ先生(英語の先生)の俳句
中学一年生 の時の恩師が、高校生になった私を見て読んだ一句。
私の生家近所の口の悪いおばさん曰く
東京の大学から夏休みに帰省した私に向かって
「マア、毛虫が蝶々になっちゃったよ!?」
と同じ様な感想ですが...