夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

昔を思えば父祖の功!?

2022-05-26 23:07:19 | 日記・エッセイ・コラム

『昔を思えば父祖の功!?』

母校愛鷹小学校校歌の一節です。

私は、自身の六年生の卒業式の練習で、

印刷物を見る迄ずっと『昔を思えば嘘の様』だと思っていて

小学校時代は『校歌斉唱』と言われると、何の疑いもなく、

堂々と【昔を思えばウソのよう】と歌っていました。

   小学校一年生にとって、父祖の功と言う言葉は難しかったようです。

 

今日は、私が初めて母親になった日です。

昭和53年5月26日。

長男は44歳のオジサンに。

私は69歳のおばあちゃんになりました。

  昭和50年5月26日に、亡くなった父方の祖母の命日に生まれた長男。

私の人生に、喜びも悲しみも苦しみも、怒りさえも与えてくれた不思議な存在。

到底軽々しい言葉、ましてや文章等にできない色々な事が在りましたが、

今は昔。

昔を思えばウソのよう。

   昔はこうだった。ああだった。等と言っても昨日にさえ戻れません。

何の疑いもなく、無心に母乳を飲んてスヤスヤ眠っていた昔。

初めて我が子を胸に抱いた喜び。

母親になったことに感動した日。

  生まれて来てくれてありがとう!!

誕生日おめでとう。

 

      亡くなる直前に到来物の苺を食べて、大往生した祖母

     父方の祖母  せきは、

 早死にした父の母親で、旧家の当主だった祖父の妻。

46歳で急逝した父亡き後も、気丈に生き抜いて78歳で生涯を終えました。

当日は苺農家に嫁いでいた親戚から届いた苺を食べて奥座敷に横になっていたようです。

兄嫁が「夕飯です。」と起こしに行くと息をしていなかったそうです。

誰にも迷惑を掛けずに、自宅の座敷の布団の上で静かに亡くなりました。

言葉には出来ない程の悲しかった出来事や 、信じられない様な壮絶な経験も年を取る毎に徐々にですが、

『昔を思えばウソのよう』になって来ます...

  波瀾万丈の人生を歩む中で、優しかった祖母の教えや笑顔はいつも私の慰めや励みになっています。

 

 

 

 

 


逆さ富士を映す稲田

2022-05-25 22:40:13 | 富士山

逆さ富士を映す稲田

2022年5月25日㈬  静岡県富士市の自宅にて撮影。

  田植えを 終えたばかりの稲田。

      水面に映る富士山

 

夕陽を浴びて黄金色に輝く稲田。

豊かな稔りの秋を連想させる温かな光。

 

 

刻々と変化します。

手前は我が家の槇。

 

田舎の静かな夕暮れ時

連日のように報道される悲惨な映像を目にすると

毎日、美しい風景を見て過ごせる事は、とても幸せなことだと痛感しています。

 


令和四年の田植え

2022-05-24 22:48:22 | 日記・エッセイ・コラム

令和四年の田植え

乗用田植え機

 

2022年5月23日(月)

静岡県富士市、町はずれにある自宅裏水田で田植え

朝六時頃から、男性二人で乗用田植え機で田植。

専業農家出身の私は、例え他人の田んぼでも、田植えや稲刈りはワクワクします。

カメラを持って朝からずっと見学させて頂きました。

富士山も見守っています。

 

田植え機の名前は、さなえ。

自動的に肥料を撒いてくれる道具は、コマキ。

私が子供の頃は、田植えは農家の春の一大イベント。

親戚や近所の人々が手伝いに来てくれて、大勢の女し(おんなし)が、腰を屈めて一株ずつ田んぼに植えて行きました。

お互いに日にちを融通して助け合って田植えや、稲刈り等の農作業を行っていました。

農繁期には自分の家の田植えが終わっても、

手伝ってもらった家の田植えが終わる迄毎日毎日田植えでした。

膝上迄も埋まってしまう程の泥田の田んぼに、板で出来た重たい田下駄(タゲタ)を、履いて一日中腰を屈めての作業なので、腰だけでなく足も背中も痛くなります。

列を揃えて植えて行くので、皆に遅れないようについていくのも気を使います。

本当に重労働で大変だったと思います。

 

令和四年の田植えは

  乗用田植え機で男し(オトコシ)が二人で、変形した田んぼ三枚を二時間程で終了。

道具や機械を片付けてから直ぐに、田植えを頼まれている次の田んぼに向かいます!

 稲作は、専用の大型機械を持っているプロに頼んだ方が、合理的な時代になりました。

 

夕陽を浴びる早苗

今年も豊作になりますように!!

田植えが終わった日の稲田

 機械で植えても美しい。

私の大好きな景色です。

 

 

 

 

 


田植え前の水田で寛いでいるカモピー

2022-05-23 21:37:29 | 日記・エッセイ・コラム

田植え前の水田で寛いでいるカモピー

2022年5月22日㈰

自宅裏  水田にてケビン撮影

つぶらな瞳が可愛らしいカモピー

ペットではありませんが、遊びに来ると必ず撮影します。

元々おとなしくて人懐こい性質の鳥なので、

苛めるどころか、お麩やパンくず等のエサを撒いて歓迎する我が家に懐いています。

 

 

 


キンポウジュ=金宝樹

2022-05-22 22:43:03 | 日記・エッセイ・コラム

キンポウジュ=金宝樹=ブラシノキ

 

 

 

2022年5月21日㈯自宅庭にて撮影

瓶を洗うブラシに似ているので、ブラシノキと言う平凡な名前もあります。

ブラシよりは、金や宝の方が値打ちがありますし、字ずらも、聞こえも遥かに良いので、

私はキンポウジュ=金宝樹と呼んでいます。

 一度見たら絶対に忘れない植物です。

花が咲くとまるで全体に金粉を散らした様に見えるので、金。

花の先に新しい葉っぱが伸びて来て、子孫に繋がり、

また来年も確実に花が咲くのを感じられるので子宝を連想させる。

花が咲き終わった後種がしっかりと枝に付いているのが宝物。

と、私は勝手に解釈しています。

枝に付いている虫の卵の様に見える実みたいな物!には、中に夥しい数の種子が入っており、

山火事などで親の樹木が焼けた時に、バーンと弾けて遠くに飛ばされ、安全な場所で次世代ヘ命を繋いで行くのだそうです。

 赤い花を良く見かけますが、白い花が咲く金宝樹もあります。

山の家に有った黄金色の花の咲く金宝樹を植木屋さんに頼んで新居の庭に移植しましたが、

残念ながら枯れてしまいました。

  この赤い花の咲く金宝樹は、二代目です!