


◆◆朝井リョウ『何者』から絲山秋子『沖で待つ』◆◆
こんにちは。2月のブログスタートは節分の日になりました。
2月は就活も『節目』。福を呼び込んでいきましょ。
そして将来への‘豆まき’として知識も身につけていきましょ。
★★★定期更新は★★★
原則週2回(水・日)+増刊で予定です。
2月もがんばっていきましょ。
★★★☆☆☆☆★★☆☆
◆『何者』の人間関係(就活の同期)
浅井リョウ『何者』(第148回直木賞受賞)の作品の舞台は作者が体験した2012年頃の就活なんだろうけど、2013年2月の就活状況もほぼ変わらないので紹介しておこう。
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二月の終わりは、ES提出のラッシュの後半と、WEBテストラッシュの前半が重なる時期だ。
気が早いベンチャー企業はもうどんどん面接もはじめていて、毎日のスケジュールも頭の中の思考も就活関係で埋められていく。
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浅井リョウ『何者』から

大学は春休みに入るので、同級生と顔を会わせる4月までは孤独な就活になりがりです。
そう、これからは仲間の存在が心理的にクローズアップされてくる時期なんだ。
『何者』の世界では描かれていない就活後の世界を別の小説でのぞいておくのも問題解決のヒントになると思うよ。
◆『沖で待つ』人間関係(会社の同期)
就活が舞台の作品が直木賞なら、会社が舞台の作品が芥川賞にあります。
絲山秋子『沖で待つ』(第134回芥川賞受賞作)

この作品の舞台はtarebonが新卒で入社した実在の会社で、絲山さんは一期上の先輩です。
(※作者やtarebonが転職で辞めたあと、現在は他社に合併されて‘消えて’しまいましたが)
『何者』が描くリアルが‘就活生のコミュニケーション’なら、『沖で待つ』は‘同期入社の男女のコミュニケーション’がメインです。
舞台背景となった時代も世代も違うのですが、両方の作品を並べて読んでおくと『学生(就活)の時と入社後で‘仲間とのコミュニケーション’がどう変化していくのだろう』ということがリアルに理解できるかもしれません。
◆読書で学べる貴重な時期
就活中は、大学受験と並んで『(ES作成や会社研究などで)頭脳をフル回転できる』貴重な時期でもあるよ。
記憶力・感受性もピークなこの時期、いろんな読書でどんどん学んでいきましょ。
就活を超えて、いろんな部分で知恵が磨かれていくものだからね。
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たとえば、本を読むことで、実生活の体験が「こういうことだったのか」 と腑に落ちた、自分が直面する問題に対して「こんなふうに対処すればいいのではないか」と思いついたりする。これは読書が智恵を暗示してくれたといえます。
教養とは「判断力を行使するときに役に立つ多くの知識」であり、ベストではないにしても、より正しいであろう判断を出す源になりますが、読書はその教養を磨く力があるから、間接的に智恵とつながっていくこともあるわけです。
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谷沢永一「人間通になる読書術・実践編」PHP新書
☆☆
ではまたね。
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