横尾忠則ってグラフィックデザイナーが何年か前に「画家宣言」をして画家になってY字路の風景画でデビューそれからY字路は彼の代名詞となっている。その横尾さんが鴻上さんのテレビ番組にでて語っていたから見ていたんだけどエライよな。好き勝手やりたいから「画家宣言」をしたって。経済的なことは若いときから考えてなかったって。これからは「絵」だとも言ってた。あっちにもこちにも横尾忠則美術館ってあるんだね。四国では瀬戸内のナンとか島にある。画家になって最初に描いた絵が「Y字路」なんだけどこれがいいんだ。僕らが描くようにまるで子供の絵のような風景画だった。これが原点だといわんばかりになんのテクニックも媚もなく素直に表現している。まるでキミ達と変わらないよとでもいうように。ここからが違うんだけど100枚描けば100人の人が描いたように見える絵を描きたいと努力してるんだって。だから美術史の研究とか技法の習得とかあらゆるものを勉強して今の彼があるんだってことが画面から伝わってきた。その横尾さんが面白いことを言ってた。人間関係ってお互い好きな相手の中には自分がいるんだって。自分で自分を見てるんだって。そう言われてみればそうかな。ウマが合うとか似ているとか考えが近いとか他人の中の自分を見てるのか。その自分の形成は二十歳までに終わると。だから自分を見つめるということは二十歳までの自分を見つめているんだって。そうなのかそれでボクはいつまでたってもトンボとりの少年のままであっちへフラフラこっちへフラフラなんだね。
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