フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

新藤兼人監督逝く

2012-05-31 08:53:14 | Weblog
100歳で老衰でお亡くなりになりました。天晴れと言う逝き方でした。生き方もまたそうであったと思います。監督の映画は面白かった。最後の「一枚のハガキ」も戦争という崩壊からの再生をテーマにラストシーンの麦の穂の艶やかな黄金色がとても印象的だった。僕が一番印象に残っている映画は「裸の島」で今でも思うんだけど魚を売ってその金で家族4人が町の食堂にはいってカレーライスを食べるシーンがあるんだ。そのカレーライスがたぶん一番美味しいカレーライスだろうと。皿に盛られた薄いカレー。子供たちの匙の使い方。その食べっぷりを見ながら匙を口に運ぶ殿山泰司の親父。幸せそうな乙羽信子の母親。忘れられない1シーンだった。ほかにも「午後の遺言状」とか「原爆の子」とか心に残る映画が多かった。反戦、反核の監督の訃報が流れた日に原発再稼動の動きが活発化となっている。日本の進むべき道はこんなに短絡に決定されていいのだろうか。
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森の底

2012-05-30 09:21:44 | Weblog
お昼を食べに行こうと「森の巣箱」という農村交流施設に出かけた。ここは、農産物の直売と食堂おまけに居酒屋、お風呂、宿泊施設をもった施設だということだ。もちろん止まりは予約制だがいつ休みかどうか全くワカラナイ。なんでも村おこしってここを立ちあげた当初はマスコミに取り上げられて全国から1000人以上の人が訪れて てんてこ舞い だったという逸話が残っている。村を歩くだけでも楽しいって観光客に言われて村民おおいに面食らったらしい。廃校になった小学校を利用して村民の交流施設が主で村外の人とも楽しめたらいいなと軽い気持ちだったらしいけど継続運営されているのは対したもんだと思う。


さてと僕らはトンネルを越えて傾斜角度10.2%の山道をどんどんどんどん降りていくとその底に学校はあった。「森の巣箱」というより「森の底」玄関に「準備中」とある。なに休みなのか。近くで農産物の選別をしている爺さんに聞くと「ああ、買出しに行った。病院にも寄るいいよったき帰ったら開けるろう」だって。こんなの大好き。ホント気分次第なんだから。今日は待っている時間はないから帰るけどまた来るからねとおもいながら森の底を後にした。
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国会原発事故調での菅さん

2012-05-29 19:23:56 | Weblog
マスコミは相変わらず菅さんを悪者にしようとして菅さんに不利な取材やコメントを載せて菅バッシングのスタンスだったが菅さんはぶれてなかった。脱原発と堂々と原子力村との対決姿勢を示した。誰もが経験したことのない原発事故。首相だろうがナンだろうがうろたえるのは当たり前じゃないか。あの頃から孤軍奮闘は菅さんの人徳のないところかもしれないが原子力村の足の引っ張りにあったことはいなめない。あの男の風上にも置けない海江田の応答や他人事のような枝野の応答に比べたらよっぽど人として立派だった。原子力村は意地の悪い質問やACジャパンのCMを増やして{ACは電力会社やそのグループの出資金が一番多い組織)マスコミを操作しバカ菅イメージの創出に躍起だったが菅さんはぶれず堂々と自分の言葉で応答した。首相が現場を見たというのは現場主義の自分にとってはもっと評価されるべきだと思う。マスコミはマイナスイメージで伝えるけど。原子力村も生き残りをかけて必死なんだろう。でも国民はもう騙されない。
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若草を歩くとき

2012-05-28 09:02:25 | Weblog
若草の上を歩く時私は五月の貴公子なのである・・・と朔太郎の詩を思い出すこの季節
山で出会った花に詩を感じる

鷺草なんだろうか白鳥のように見える。「ミコトを守れ」と弓矢の前に盾を組んだ屈強の男たちを思い出した。そして遂にヤマトタケルは命運尽きて斃れると白鳥となって大和に向かって空を翔ける「白鳥を追え」「あれはミカドだ」と後をおおうととして走り出す人民。ここに日本人の精神文化が詰まっているんじゃないかな。と昔東宝で公開された映画「日本誕生」の1シーンを思い出していた。ヤマトタケルを三船敏郎がやっていていまでもタケルは三船じゃないと納得いかない。小さい時に心に刻んだイメージって強烈だね。いまでも青空にしらとりが飛んでいるのをみると「タケルだ」と三船の顔をオーバーラップさせているもの。おもしろいねこの感覚。
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瀬織津姫を追って

2012-05-27 17:14:43 | Weblog
瀬織津姫は川の早瀬を清める神であり天照大神の荒魂である。つまり龍神であり治水の神でもあるから川が荒れないように鎮め祀るというのがただしいのだろうか。元伊勢一の宮の流れを汲むのかどうかは分からないけど「籠神社」があるということで瀬織津姫に拝謁に行った。

地の神が怒れるとき天の神怒り竜神を解き放つ。地荒れ川荒れ海荒れ狂い国を滅ぼす。その後新しい命生まれ再生への道を歩き始める。

祭神は天水分命あめのみくまりのみこと
蛇が篭っているという意味が隠されているとのことらしいが何かを封印した神社なのだろうか。

     

この近くに真名井の井戸があればはっきりするのだが神社の裏には再生のシンボル
夫婦杉が伸びていた。

ここが元伊勢といわれる神社の系列であれば土佐邪馬台国論にも照らし合わせて考えて見なければならない。この近くにある河内神社は兄弟神社と言われているらしい。祭神は大山津見神 山の神だ。闇山津見神とも言う。闇が使われるのは竜神が多いのだけど龍蛇族だったのだろうか。今は龍の時代の始まり。封印は解放されるのか。人は神の怒りを鎮められるのか?その前に「リョウマの休日」。龍の休日を願う。
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巨木に驚いた

2012-05-26 09:05:28 | Weblog
神域には御神木があって大抵樹齢200年とか1000年とかで驚くほどの大木と言うか巨木なんだけど

この神の母の木と書いて神母木(いげのき)というところにある楠の巨木には驚いた。どれくらいというとアンパンマンくらいかな。

屋久島杉みたいな雰囲気だもの。

どうだこれって感じでしょう。樹齢500年と書いてあった。木は遥か彼方の歴史の真実を見てきたかと思うと畏敬の念を抱きますね。
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GHQの戦略

2012-05-25 07:49:26 | Weblog
日本が先の戦争で負けたとき日本が再び立ち上がって向かって来れないようにするためにはどうすればよいかということをGHQのマッカーサーは考えたと言うことだ。その戦略は実に巧みで長期にわたるものでした。「中心帰一」を時間を賭けて崩壊させていくために日本人のそれまでの家族制度を解体させるという目的を上げました。そのもっとも効果的な方法が日本女性の社会的地位の向上と家庭からの解放でした。そのために進歩的な女性を作り上げ彼女達の意見をマスコミを使って煽っていく作戦でした。作戦は図に当たり日本は崩壊寸前の今日を迎えています。物質文明に目が眩んで「目には見えないが一番確かに存在する大きなもの」を感じなくなっていました。が、「昔女性は太陽だった」ということを思い出したのか慈悲の心が甦ったのか「神社ガール」なるものが出没し「古事記」が再び脚光を浴び始めたことからGHQのシナリオが狂い始めたというか日本人が覚醒したまずは、日本人のアメリカかぶれ離れが急速にはじまってアメリカのような歴史の浅い国に憧れなくなった風潮の出現。日本が正常化しつつあることが窺われる。GHQに壊された家族の絆をとりもどすきっかけとなった国難。自然も社会もすべてのことが日本再生に動き出した。いまこそ真の日本の歴史を学び日本人のあり方を見つめなおす時ではないだろうか。アメリカの呪縛から解放された日本人の自立が求められている。「電気が足りない」とか言ってる場合じゃないぞ。そんなの「スカートが短い」と一緒なんだから。
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塩が峰公土方神社を訪問

2012-05-24 08:40:03 | Weblog
物部にある塩が峰公土方神社を訪問。公土方神社は物部の他のところにもあるんだけど公土方というくらいから土木工事の関係なんだろうなと森林公共工事かなんかのと思っていた。懐かしい物部商店街を通ってみる。ここもシャッター通りが多くって往時の賑わいは感じられない。蛇が多いところなのか人の姿は見えないけど蛇がゆったりと商店街をわたっている。商店街のつきあたりに八幡宮があってそこから山道というか当時の塩の道を登って行くと公土方神社がある。上り始めてすぐに灰色の若い蛇に出会った。「こいつは帰りもきっとここにいるから」と言いながら上に。

一番先に目に付いたのが飾り柱にある「因幡の白兎」

詳しく調べもせず行き当たりバッタリの神社ミーハーだから「なんだここは」と思った。
祭神は奇日方命(くしひかたのみこと)御神体は鏡金像
奇日方命(くしひかたのみこと)といえば大国主命の息子じゃないか。それでかと納得。でも出雲系の神を堂々と祭っているんだ。そのへんは時の権力者もおおらかだったのかな。それにしても鄙びた田舎にあるにしては拝殿も神殿も立派。

前に突き出た飾り柱には「平家桐」を発見。これって平家が建てた神社?社伝は中世までだがコレってわからないよね。岡内家が中世に社を建てたと言われているがそれ以前の話がキットあるはずだと思う。隠された神の名が。オオクニヌシが貰った姫はワニのけしんじゃなかったかな?そうすると子供は龍蛇。男と女が入れ替わったとしたら

封印された瀬織津姫の言い伝えがオーバーラップする神社の一つであることには間違いない。帰りにはあの場所にきっちり蛇が待っていた。御神域の蛇は神の化身。さわらぬ蛇にたたりなし。ゆっくりと去っていくのを見届けてから山道を降りた。ここも平家落人伝説の残る村だ。
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裁判員裁判

2012-05-23 08:12:38 | Weblog
友達のカズちゃんから「裁判員裁判の裁判員に選ばれました」とメールが来た。「痛ましい」というのが第一印象。若い女の子が裁判の現場か。痴漢とか窃盗とか比較的軽い目の事件を願ったけど新聞発表によると検事側が17年も求刑する重い殺人事件が担当案件だった。被被告の殺人者と面と向かって事実や心象を正していく作業だろう?被告が事件に至った心象を語ると被害者の遺族も参加の裁判だから「死者を鞭打つようなことを言うな」と怒号が飛び交うだろ。そんな中で事実を客観的に見つめて判断していかなければならないんだ。殺された人の無念と殺した人の情念。と想像を逞しくしてたら「裁判員裁判は大変社会勉強になります」と控えめがしっかりとした連絡があり安心した。強きもの汝の名はオンナなり・・・か。裁判員もいよいよ身近になってきたね。心の準備をしておかなければ男はうろたえる動物だから。カミユの異邦人やないけど不条理の判断なんかできないんだから。
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天の与えしもの

2012-05-22 07:50:40 | Weblog
ゴールデンリングは見えなかった。それでも厚い雲の合間からチラッと部分日蝕を見ることができたと車の中でやかましい。今日は同級生の女3人と天界集落へ行っている。道中休むことなく次々と話題を変えてオシャベリ三昧。「あんたハーレム気分やろう?」とかノタマウ。(ハーレムというのは美女を侍らすんだバカヤロウ)と思いつつ基準以下を乗せて運転。○○さん知っちゅうろう。と美人の同級生の話。あの人らぁえいちや。美人で頭ようてお金持ちで「天は二物を与える」でね。「私には天は汚物を与えた」と叫ぶ。その顔の汚さに思わず納得。けんどあの人のお父さん腹上死やと。と別の一人がイランことを言う。奥さんの上でかえ?ううん、腹上死やも愛人の上に決まっちゅうろう。奥さんの上やったら何言うが?そりゃ平常死やろう。とわけの分からないことで車内おお盛り上がって始末におえない。この汚物の3人のおばちゃん乗せていると危険を冒して運ぶ「トランスポーター」になった気分だった。(やれやれ)
コメント (2)
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