鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1326回】 経営者の仕事は「経営すること」

2014年08月18日 | 住宅コンサルタントとして
経営者が最もやらなくてはならない仕事は、当然ながら「経営すること」です。

これ、当たり前のように思えますが、理解出来ていない経営者が結構多いのです。

例えば、経営者の仕事は「仕事を受注してくること」と勘違いしている人もいます。

仕事を受注してくる人を一般的には「営業マン」と言います。
仕事を受注してくる人を「経営者」とは言いません。

社員さんの人数が少ない会社では、経営者が営業マンを兼ねるケースも少なくありませんが、
経営することの方が営業して受注を獲得することよりも100倍大事です。

では、具体的に「経営すること」とはどういうことなのでしょう?

エステー化学の会長である鈴木喬さんは、著書の「社長は少しバカがいい」の中で
「纏い持ち」みたいなもの、とおっしゃっています。

外部環境の変化、お客様の嗜好の変化を予測し、
そこに適応出来るよう、商品やサービスを、マーケティングを、営業手法を、
それからスタッフを変えていくことなのです。

それから、纏い持ちは自分自身で火消しをする訳ではありません。
実際に火消しをするのは他のメンバーなのです。

経営とは、スタッフさんに動いてもらい、結果を出してなんぼ、なのです。

だから伸びる経営者、成果を出せる経営者は、スタッフが育つ環境を用意し、
スタッフが伸びるのを徹底的に応援します。
どうやったら成果を出せるのかを考えに考えます。

スタッフが伸びないのは、自分の責任であってスタッフのせいにはしないのです。
成果が出ないのも、自分の責任だと考えます。
で、経営者として自分は何をすべきかを考えます。

でも頭の古い経営者は、伸びないのは全てスタッフのせいだと心の底では思っています。

「何でこういう動きが出来ないのか?」
「なぜ、仕事を取ってこないのか?」
というような発言をしたりするのですね。

更に優秀な経営者がどんな経営をやっているのかということに対し、
関心が無かったり、学ぼうとはしないのです。

経営者の仕事は経営することですから、何より経営について学ばなくてはなりません。
そのために効果的なのは、優秀な経営者の考え方を自分の中に取り入れることです。

営業本を読むのも良いですが、まずは経営者が経営について書かれた本から学ぶべきでは?
と個人的に思ったりします。

自分の役割を理解し、やるべきことがやれるように、しっかりと準備したいですね。
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