鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1334回】 戦略を現場のスタッフに伝え、理解してもらう努力

2014年08月26日 | 住宅コンサルタントとして
どれだけ素晴らしい他社の事例を学んだとしても、
どれだけ優れている営業テクニックを学んだとしても、
現場のスタッフがお客様に対して、実際に実行しなければ結果は変わりません。

これ、当たり前のことなのですが、ここを分かっていない経営者は非常に多いです。

そういう経営者は、全社的な物事の考え方ややり方を具体的に社員さんに示さず、

「とにかく頑張れ!」
「コストを下げろ!」
「受注、とってこい!」
「とにかく集客!」

などなど、とても抽象的で精神論的な指示を出したりします。

まったく具体的でないので、社員さんは聞いているフリをしていますが、
実は何をいつまでにどうすればいいのか、全く分かっていません。

この辺の感覚は、仕事が出来る上司、仕事が全く出来ない上司など、
いろんな上司の下で働いてきたビジネスパーソンだとよく分かっていただけるかと思うのですが、
まあ仕事が出来ない上司ほど、具体的な指示を出せないですし、何が言いたいが分からないのです。
更に言っていることに一貫性が無かったりします。

だから、どちらの方向に進んでいけばいいのか、現場のスタッフさんは分からなかったりします。

一方、出来る経営者は、とにかく具体的に何をいつまでにどうすればいいのかを発信します。
やるべきことを絞って指示を出すので、現場のスタッフさんが混乱しないのです。

「目標を達成するための全社的なやり方・考え方・知恵・手法」が戦略の定義です。

戦略に具体的な頻度や回数が数字で明記されると、スタッフさんにとってとにかく分かりやすいのです。

今、ご縁を頂戴しているクライアント様に対して、とにかく具体的な戦略を立てて
現場のスタッフさんにお伝えするようにお願いしています。

そうすることで、現場で働くスタッフさんが迷わずに済みますからね・・・。

業績が何年も堅調に推移している会社ほど、具体的な戦略を社員さんに発信し、
更にはそれがちゃんと実行されているものです。

皆さんの会社は、どうですか?
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