鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1329回】 業績が伸びない理由は・・・

2014年08月21日 | 住宅コンサルタントとして
経営コンサルタントというお仕事を長年させていただく中で、日々、勉強勉強の毎日なのですが、
どういう企業が努力と比例して伸びて、逆にどういう企業が努力している割に伸びないか、
その理由が分かるようになりました。

頑張っていない会社はそんなに多くはないと思います。

どうせ頑張るなら、結果が出るようにしたいですよね?

で、結果が出ない会社のポイントを挙げるとすると

・お客様や取引業者様に応援されていない
・会社としての戦略が無い
・過去の成功体験に酔いしれていて、今の消費者が求めることに適応できていない
・戦略やしくみが形式上、存在するが、それが全く社員に浸透せず、絵に描いた餅になっている

ということに集約できるのではないか、と思います。
(もちろん、細かな点をいえば、もっとあるのですが・・・)

お客様や取引業者様に応援されていないというのは、商売上、根本的にアウトです。
こういう状況は、砂漠や荒れ地で作物を栽培したり、ひたすら狩りをするようなことと近く、
永遠に商売がやりやすくなっていかないことにつながります。

次に戦略が無いと、要するに個人商店の延長戦になりがちで、
経営者の器以上に、売上も組織も会社が大きくならないことにつながります。
人の考え方や受け取り方は千差万別であり、そこを分かっていれば口頭で社員さんに戦略を伝えるより、
紙に書いて伝えた方が100倍速いし伝わるということが分かると思います。

過去の成功体験に酔いしれる、というのは、15年、20年前に業績が抜群に良かった、
今60歳前後の会社の経営者にありがちなことです。
その当時は、競合相手のレベルも低く、
お客様の求める品質が今ほど高くなかったから商売がやり易かっただけで、
決して当時の経営レベルや社員さんの質が高かった、とは思わない方が良いのですが・・・。

そして最後の戦略やしくみがあるのにもかかわらず、
それを現場で社員さんが実行しないということですが、
これが最も深刻なことだと思います。

組織がこういう状態だと、どんなに良いことに取り組んだとしても全く成果が出ないのです。

どれだけ素晴らしいノウハウを注入されたとしても、それが浸透しない。
その理由は、「組織になっていないから・・・」ということです。

トップが決定したことが現場の最先端でお客様に対し、実行できる組織が一流です。
トップが決定したことが現場で全く実行できない組織は、組織とは言えないのです。
単なる個人の集合体といいます。

組織として一流になるためには、まずはこのレベルを卒業しなくてはなりません。

皆さんの会社は、組織になっていますか?
会社の決定事項が現場でちゃんとお客様に対し、実行できていますか?
コメント
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