鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1330回】 過去、自社の取り組みで良かったことを再度、復活させる

2014年08月22日 | 住宅コンサルタントとして
ありがたいことに、クライアント様の90%近くは、
本当に長いお付き合いをさせていただいております。

私自身、記憶力はかなり強い方だと思います。
当然、クライアント様が以前、どんな取り組みをされていたのか、ということについては
結構鮮明に記憶していたります。

で、たまたまですが、お付き合いの長いクライアント様のある数値が落ちてきていることに対し、

「以前、されていた○○○(そのクライアント様の取り組み)って、今もされているんですか?」

と質問をさせていただいたところ、

「今、やってませんね・・・」

ということが、今週だけで2社のクライアント様にあったのですね。

以前、取り組まれていた素晴らしいことをAとします。
Aに取り組んでいたことにより、ある要素Bに関して非常に素晴らしい成果を出されていた。
でも、それ以外に別の問題点が発生したので、その問題点に対応すべく、
これまでやってきたAはやめて、Cに取り組み続けた。
その結果、Bのパフォーマンスが落ちた、という感じですね。

野球選手でもよくあることですが、外角が苦手の選手が、外角打ちの特訓をやり続け、
外角打ちが非常に上手になったけれども、逆に内角への対応が悪くなった、というような感じです。

時期によって、また組織が変わっていくことによって、
最優先で取り組むべきことは変わってきます。
ですから、意識して取り組むべき重点テーマは変わって当然なのです。

ただ人間とは、新しいことにチャレンジすることは得意なのですが、
以前、取り組んでいたことを思い出すことは結構苦手だったりします。

「現状の課題の解決するために何をすべきか?」ということを考える際に
過去、自社が取り組んでいた素晴らしいことがブレストの際に出てきにくかったりするのですね。

過去、取り組んでいただいていた素晴らしいことも含めて、
クライアント様の現状の問題点解決のためにベストな提案をさせていただくことが私の役割。

企業の問題点・課題の優先順位は状況に応じてめまぐるしく変わります。
常にベストな提案が出来るよう、日頃から準備をしていたいと思います。

皆さんの会社で、「過去、取り組んでいたけど今はその取り組みをやめた」ということで、
今、再び取り組むと成果につながりそうなことってありますか?
コメント
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