私が社会人になった1996年から2000年頃までというのは、
今と比較すると本当に景気が良かった時代だと思います。
というのは、当時勤めていた会社に、
ロクに仕事もしないで、しょっちゅう出張ばかりしている、
商品スタッフという方がたくさん居たからです。
人柄は良いのですが、支店の本部から営業所に来て、
一般の営業マンと同行をするのですが、
まあお客様のところにお連れしても、
カタログに載っている程度のことしか言えないんですね。
で、夕方になると、仲の良い人と飲みに行く話ばかりしている。
正直、商品知識も大したことなく、
お客様の潜在ニーズの把握も、
それに対する解決策提案も、
何も出来ないのです。
「こんな仕事もしないオッサン、何で必要やねん!」
と、当時、鼻息が荒かった私は思っていましたし、
私自身、こういう人と同行を断っておりました。
お客様のところにお連れしても、
お客様の貴重な時間を奪うだけですから・・・。
でも今になって思うと、そういう先輩を見ていたおかげで、
若い頃に自分なりに決められたことがあるのです。
それは、
「あんな40代、50代にはなりたくない!」
ってことでした。
楽な方ばかり選択した生き方をすると、
若い頃から手を抜いて仕事をしていると、
40代、50代になった時に悲惨なことになる。
若いスタッフさんから
「あいつ、何でいるねん!」
と思われるようになる。
そうなりたくない、と思った私は、
20代の頃に徹底的に量をこなすことにこだわり、
更にいろんな本を読み始めることになったのだと思います。
そのあけげで、今があると思っています。
若い頃から手を抜くと、どういう未来が待っているのか?
逆に若い頃からコツコツと努力をすると、
どんな風に自分の人生が変わっていくのか?
こういう話を子どもに対して出来るのも、
自分が若かりし頃に、いろんな方を見ることが出来たおかげだな、と思います。
どんな環境からも、人は学ぶことができると思います。
今の環境から、どんなことを学んでいるでしょうか?