鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3009回】 量と質

2019年03月27日 | 住宅コンサルタントとして

営業マンとして、自分なりには精一杯、努力をしている。

 

先輩のトークを音声で録り、何度も聞いた。

ロープレも何度も繰り返した。

研修で学んだこと、ノートに記録したことも頭に入っている。

 

でも、お客様の心をキャッチできない。

次アポにつながらない。

結果が出ない・

 

そういうことがあった時、

皆さんはどう現実を受け止め、どういう行動を取りますか?

 

 

私、社会人になってすぐの頃、

営業マンとしていろんなお客様のところにお伺いし、

営業活動を一所懸命しましたが、全く売れませんでした。

 

当時は会社として扱うようになった新商品群である、

キッチンやバス、洗面化粧台を売る仕事だったのですが、

先輩は簡単に売ってくるのにもかかわらず、

私は見積すら依頼をいただけない。

 

もう本当に凹みました。

 

毎日、いろんな先輩を捕まえては、

愚痴を言いまくっていたような気がします。

(皆さん、自分の仕事があるのに、

生意気な新人の話を聞いて下さる、良い方ばかりでした)

 

「いつか、売れるようになるよ!」

「上司や先輩の力を借りればいいんだよ!」

「商品よりも、まず自分を売ることだよ!」

 

と皆さん、的確なことをおっしゃって下さっていましたが、

自分の心の中では納得できていなかったのです。

(←当時から生意気でへそが曲がっていたのです)

 

そこで私、トップ営業マンの本を読みまくることにしました。

 

訪問販売のトップ営業マン。

実演販売のトップセールス。

いろんな人の本を読みましたが、

どれもこれもどこか胡散臭い。

 

本に答えは書いていると信じ、

本を買っては読みまくっていく中で、

中谷彰宏さんの本に出会い、衝撃を受けたのです。

 

トークスキルを磨くだけでは売れない。

商品知識を高めるだけでも売れない。

どれだけ理論整然と特徴をお伝えしても売れない。

お客様に好きになってもらわないと選ばれない。

仕事で成果を出す人は、圧倒的に量をやっている。

 

そんなことがなんとなく理解できたので、

1カ月2万円を本に使うことを決め、

ほぼ毎日、仕事終わりに本屋さんによって本を買い、

帰宅後や仕事中のお昼休みに本を読みまくりました。

 

そして本で学んだことを実際の営業のシーンで

実践しまくっておりました。

 

月に平均20冊の本を読むようになり、

それが3年を迎える頃には、

完全に営業のコツを掴んでいたように思います。

 

そのコツを掴めるようになったのは、

知識をインプットするという量、

そして学んだことを実際に実践するという量が

ある一定のラインに到達した時に

いきなり質が変わったからだと思います。

 

何でもそうですが、成果を出そうと思ったら、

圧倒的な量をやり切って、質を上げるしかない。

 

スランプに陥っている人は、

量をやり切っているかどうか、チェックしてみましょう。

コメント
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