本日の朝、久しぶりにがっちりマンデーを見ていました。
その中で取り上げられていた1社が、龍角散。
歴史ある会社ですが、
実は一時期、倒産の危機だったことをはじめて知りました。
当時、売上40億だった時に、借入も40億。
普通だったら、お金が回らないですよね。
龍角散という喉の薬が、どの薬局にも扱われ、売れ続けていたので、
社内に危機感が欠けており、時代の流れに適応できなかったことが
その要因と言われています。
次第に業績が下がっていき、借入も増えていく。
そんな中、社内には
「龍角散という商品はもう終わったのでは・・・」
という空気が流れ、市場規模が大きい胃薬などの分野に進出すべき、
という声が大半だったそうです。
前社長から経営を受け継いで間もない現社長の藤井隆太氏は、
龍角散ブランドに経営資源を集中することを決め、
そこそこ売れていた別ブランドの販売を中止することを決断。
更には、喉に関する分野に特化し、粉状の龍角散だけでなく
のど飴を開発し、更には錠剤の薬を飲みやすくするゼリーを商品化します。
この決定に社内は大反対だったとのこと。
藤井社長は、
「もし売れなかったら、俺が全部、個人資産で買い取る」
と啖呵を切って販売に踏み入れました。
結果、その決断は大成功となり、
今では180億を超える業績を達成されています。
役員の大反対を押し切って、なぜ藤井社長は決断できたのか?
その理由を番組の中でおっしゃっておられましたが、
とにかく現場に足を運んで、エンドユーザーをトップの目で見ることで、
何が求められているのかが分かる、とのことでした。
トップの勝手な思い込みによる決断はダメですが、
徹底した調査研究に基づいて確信したことは、
簡単に曲げてはいけないということですね。
エステーの鈴木喬会長もそうですが、
役員や社員の反対を押し切ってでも
自分が正しいと思うことをやり切る覚悟を持って
仕事に向き合うことが大切ですね。
皆さんは、やり切る覚悟を持って仕事に打ち込めていますか?