鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3006回】 反対を押し切れるか?

2019年03月24日 | 住宅コンサルタントとして

本日の朝、久しぶりにがっちりマンデーを見ていました。

 

その中で取り上げられていた1社が、龍角散。

 

歴史ある会社ですが、

実は一時期、倒産の危機だったことをはじめて知りました。

 

当時、売上40億だった時に、借入も40億。

 

普通だったら、お金が回らないですよね。

 

龍角散という喉の薬が、どの薬局にも扱われ、売れ続けていたので、

社内に危機感が欠けており、時代の流れに適応できなかったことが

その要因と言われています。

 

次第に業績が下がっていき、借入も増えていく。

 

そんな中、社内には

「龍角散という商品はもう終わったのでは・・・」

という空気が流れ、市場規模が大きい胃薬などの分野に進出すべき、

という声が大半だったそうです。

 

前社長から経営を受け継いで間もない現社長の藤井隆太氏は、

龍角散ブランドに経営資源を集中することを決め、

そこそこ売れていた別ブランドの販売を中止することを決断。

 

更には、喉に関する分野に特化し、粉状の龍角散だけでなく

のど飴を開発し、更には錠剤の薬を飲みやすくするゼリーを商品化します。

 

この決定に社内は大反対だったとのこと。

 

藤井社長は、

 

「もし売れなかったら、俺が全部、個人資産で買い取る」

 

と啖呵を切って販売に踏み入れました。

 

結果、その決断は大成功となり、

今では180億を超える業績を達成されています。

 

役員の大反対を押し切って、なぜ藤井社長は決断できたのか?

 

その理由を番組の中でおっしゃっておられましたが、

とにかく現場に足を運んで、エンドユーザーをトップの目で見ることで、

何が求められているのかが分かる、とのことでした。

 

トップの勝手な思い込みによる決断はダメですが、

徹底した調査研究に基づいて確信したことは、

簡単に曲げてはいけないということですね。

 

エステーの鈴木喬会長もそうですが、

役員や社員の反対を押し切ってでも

自分が正しいと思うことをやり切る覚悟を持って

仕事に向き合うことが大切ですね。

 

皆さんは、やり切る覚悟を持って仕事に打ち込めていますか?

コメント
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