鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3075回】 中途で即戦力の社員さんを採用する際の注意点

2019年06月01日 | 住宅コンサルタントとして

経験豊富な社員さんを採用すると、

これまで自社が困っていた実務面での問題が

一気に解決する、ということもあります。

 

外注に出していた業務も内製化し、

外注コストも下がり、かつノウハウが自社に蓄積される。

 

良いことは多々、あります。

 

その一方で、組織内に問題が生じるケースもあります。

 

特に最近多いのは、いろんな業務を効率化するために

ほぼすべての住宅会社がCADソフトやプレゼンソフト、

それから工事管理システムなどを導入していますが、

それらの新しいシステムに対し、抵抗される、というケース。

 

特に年齢をそれなりに積まれ、

これまでの自分のやり方に自信と誇りをお持ちの方の場合、

いろんな理由をつけて自社のやり方に従ってもらえないケースも・・・。

 

こうした事態を防ぐために、どういう対策を打つべきか?

 

まず大切なのは、決定したことが実行される風土を

組織内につくっておくことです。

 

そのために、経営者は規律がある組織の作り方を勉強しなくてはなりません。

 

規律がある組織をつくるためには、

小さな決め事を守るところからはじめなくてはなりません。

 

時間を守る。

約束を守る。

決定事項をトップ自ら実践する。

 

こうした空気をつくっておかない限り、

どれだけマニュアルを整備しても、意味が無いのです。

 

そして規律がある組織は、

指示もルールもマニュアルも全て文章化されています。

 

規律が無い組織は、全てが口頭。

 

最低限、こうした風土をつくっておかなければ、

経験豊富な中途社員さんを採用しても、

うまく組織にフィットしない、というケースが増えるでしょう。

 

日頃から規律があり、しっかりとガバナンスが効いた組織をつくる。

 

ここがポイントだと思います。

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