鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3089回】 旬は常に変化する

2019年06月15日 | 住宅コンサルタントとして

住宅はファッション化しています。

 

洋服や時計を選ぶように、

消費者は見た目でまず、

自分好みの家を提案してくれる会社かどうかを

見極めています。

 

自分好みの家を提案してくれそうな会社を発見すると、

その会社の詳しい情報を収集し、

良さそうだと判断したら、はじめて具体的なアクションを起こします。

 

ところが、複数の住宅会社を見て回るうちに、

家は見た目だけではない、ということを理解していきます。

 

そして最終的には、自分好みのテイストで建てられる会社かどうか、

それから予算に対し、性能や仕様のコスパが良いか、

更には担当者や会社そのものが好きか、

ということの総合評価で最終的に業者を絞られるのです。

 

ただ、とても重要なのは、住宅会社に接してくる際、

お客様は見た目やテイスト感で業者を絞る、という事実。

 

「今のお客様の求めるデザインの住宅を我が社建てられますよ!」

 

と表現できている会社に、必然的にお客様は殺到するのです。

 

そしてお客様が求めるデザインには旬があって、

時間の経過と共に旬のデザインは変わっていくのです。

 

この住宅のファッション化が理解できない会社は、

新規のお客様の来場や問い合わせが確実に減少していきます。

 

お客様の嗜好の変化に合わせて、自社の商品を変えていく。

 

これができることが大切なのです。

 

ただ、商品をお客様の嗜好に合わせ、変えていったとしても、

それだけでお客様は住宅会社を決める訳ではありません。

 

それは入り口の話であって、入り口を入ってからじっくり性能や仕様、

価格とのバランス、そして保証内容などを吟味しますし、

こちらの細かな要望を汲み取って対応できる会社かどうかも

お客様は当然、チェックするのです。

 

最終的には総合力で決まりますから、

住宅会社がやるべきことは、本当に多岐にわたります。

 

だからこそ、面白いですし、やりがいがあるのです。

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