住宅はファッション化しています。
洋服や時計を選ぶように、
消費者は見た目でまず、
自分好みの家を提案してくれる会社かどうかを
見極めています。
自分好みの家を提案してくれそうな会社を発見すると、
その会社の詳しい情報を収集し、
良さそうだと判断したら、はじめて具体的なアクションを起こします。
ところが、複数の住宅会社を見て回るうちに、
家は見た目だけではない、ということを理解していきます。
そして最終的には、自分好みのテイストで建てられる会社かどうか、
それから予算に対し、性能や仕様のコスパが良いか、
更には担当者や会社そのものが好きか、
ということの総合評価で最終的に業者を絞られるのです。
ただ、とても重要なのは、住宅会社に接してくる際、
お客様は見た目やテイスト感で業者を絞る、という事実。
「今のお客様の求めるデザインの住宅を我が社建てられますよ!」
と表現できている会社に、必然的にお客様は殺到するのです。
そしてお客様が求めるデザインには旬があって、
時間の経過と共に旬のデザインは変わっていくのです。
この住宅のファッション化が理解できない会社は、
新規のお客様の来場や問い合わせが確実に減少していきます。
お客様の嗜好の変化に合わせて、自社の商品を変えていく。
これができることが大切なのです。
ただ、商品をお客様の嗜好に合わせ、変えていったとしても、
それだけでお客様は住宅会社を決める訳ではありません。
それは入り口の話であって、入り口を入ってからじっくり性能や仕様、
価格とのバランス、そして保証内容などを吟味しますし、
こちらの細かな要望を汲み取って対応できる会社かどうかも
お客様は当然、チェックするのです。
最終的には総合力で決まりますから、
住宅会社がやるべきことは、本当に多岐にわたります。
だからこそ、面白いですし、やりがいがあるのです。