鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3082回】 サッシ・建材・木材業界の現状

2019年06月08日 | 住宅コンサルタントとして

人間、これまでやれなりに頑張ってきて、

しかもそれなりの結果を出してきた場合、

過去の成功パターンを捨てることは難しい。

 

しかしながら、時代が物凄いスピードで変化していますから、

これまでのビジネスモデルが一気に通用しなくなることもあるのです。

 

規模が小さければ、一気にハンドルを切ることもできますが、

それなりの規模の会社の場合、一気に舵を切ることはなかなか難しい。

もしくは舵を切っても船が回りはじめるまでタイムラグがあって、

リアルタイムで変われない、といった方が分かりやすいでしょうか・・・。

 

私がご縁を頂戴しているサッシ・建材・木材の販売会社が

こういう状況に思いっきり該当しまして、

15年、20年前は結構儲かった業界なのです。

 

メーカーさんや問屋さんが持ってくる商品を

工務店さんに紹介する。

 

力がある会社は、メーカーさんを顎で使って、

自分たちは何もしなくてもモノが右から左に流れ、

それなりの利益が残ったのです。

 

他業種の卸業界と比べると、

売り先にお勧めする商品選定にそんなに力を入れなくとも、

それなりに売れるという、恵まれた業界。

 

しかも単価がそれなりに高いので、残る利益も大きい。

 

そんな恵まれた環境の中、自分の頭で考えたり、

仕入れてくる商品を工夫したりする会社が圧倒的に少なかったのです。

 

恵まれた環境だと、自分の頭で考えて、工夫する会社が少なくなりがち。

 

そして、業界内の各社の力がドンドン衰えて行ったのです。

 

今、サッシ・建材・木材業界の大半は、実質赤字経営です。

 

そんな中でも時流に適応しようと自分たちの頭で考え、

しかもコツコツと行動に移して

着実に利益が出る会社になっている企業も存在します。

 

弊社のクライアント様の中で、

非常に優秀なサッシ店・建材店・木材店がおられますが、

それらのクライアント様の事例をお伝えするセミナーを

6月、7月に東京と福男で開催します。

 

いろんな事例をお伝えできれば、と思っておりますし、

サッシ・建材・木材業界に少しでも恩返しができればと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする