鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3079回】 経営能力

2019年06月05日 | 住宅コンサルタントとして

優秀なスタッフさんに入社してもらって、

自社でバリバリ仕事をして欲しい、と思っている経営者は多いと思います。

 

でも優秀なスタッフさんは、優秀なだけあって、

自社を客観的に見たり、経営者を分析したりして、

会社に将来性が無いと思ったり、

この経営者についていけないと感じたら、

会社を去ってしまう可能性が高いのです。

 

現代はスタッフさんの採用が非常に難しいですし、

どこも人手不足ですから、

社員さんが辞めていかれる会社にしてしまうと

経営者自身が苦しむことになるのです。

 

では、どんな会社を目指せばいいのか?

 

現代では、お客様と社員さん、取引業者さん、

そのいずれからも支持され、応援していただける会社を目指すしかありません。

 

お客様から支持されるには、良い商品・良いサービスを開発する。

それらを適正価格で提供する。

そのために、社員さんを徹底して教育し、会社全体の人間力を高めていく。

 

社員さんから支持されるには、

社員さんに共感してもらえる会社のロマンやビジョンを明確化すること、

そして頑張っていればそのビジョンを達成でき、

更に仕事を通じて自分自身が成長していけるイメージを

社員さんン一人ひとりが持てる環境をつくることです。

 

例えば現場監督なら10年後、こうなって欲しいとか、

設計さんならこういう仕事を任せたいとか、

そういうこともイメージしてもらうようなコミュニケーションを

会社が社員さんと取っていく必要があるのです。

 

すなわち、社員さんが成長していくイメージを持ってもらうためには、

会社は持続的に成長し続けなくてはならないということです。

 

「我が社は今も、20年後も、年間12棟でいい」

 

というようなビジョンだと、例えば設計さんは今も10年後も

仕事内容は同じか、と思ってしまったりする訳です。

 

それだと優秀で成長意欲のある社員さんはついて来てくれないのです。

 

そういう意味で、

経営者は本当に経営能力を高めなくてはならない時代になった、

と言えるでしょう。

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