社会人になって、これまで8回、住まいを変えてきました。
そのうちの6回は、前々職時代の転勤で、ですが・・・。
住宅のありとあらゆる資材を製造販売している会社で
勤めさせていただいていたにも関わらず。
良い家に住むということは出来ていなかったと思います。
全て賃貸アパート、賃貸戸建てに住んでおりましたが、
賃貸物件の場合、オーナーはどうしても投資と回収のことを考えますから、
デザインや性能にこだわったりできないのですね。
だからガス業界とズブズブに付き合っている建設会社なんて、
絶対にプロパンガス給湯器やプロパンガス暖房を使っていて、
ユニットバスやストーブ、給湯器を全部無料で納品させるんです。
何百万という商材を無料で納材した業者は、
アパート入居者から多額に設定したガス代金で回収をする。
私が住んでいたのは北海道でしたが、
家賃4万台のアパートのガス料金が3万超えなんてざらでした。
結局は入居者が損をするということを見てきました。
そして関西に帰ってきたタイミングで転職をしたのですが、
金額的、時間的に建売住宅しか購入できず、
そこで10年間過ごしました。
その建売住宅、間取りは非常に良かったのですが、
収納量は足りず、更には夏暑く、冬寒い家でした。
まあ、日本の家の90%以上は、まだこのレベルの性能。
大手ハウスメーカーも2社を除いて
基本、非常に低いのが現実ですけどね。
もちろん建売ですので、デザイン的には特徴もなく、
愛着が湧くということもありませんでした。
そしてようやく10度目で、自分の理想の家を建てることができました。
最近、寒くなってきましたが、夜暖房を停めて寝ても、
朝、室温は余裕で18℃を維持しています。
冬でも朝からスムーズに動けますし、
夏も寝るときはエアコンつけないで寝ています。
もちろん、寝苦しくありません。
漆喰の壁は、前日、焼肉や鍋をした後でも
ダイニングのにおいを全て分解してくれていますし、
無垢の床は裸足で歩いても気持ち良いです。
何よりデザインと窓から見える眺望も気に入っているので、
朝、琵琶湖の日の出を見ながらコーヒーを入れたり、
休日の昼、琵琶湖を眺めながら、ワインを飲んで気持ちよくなったりと、
家で過ごす時間が本当に快適で心が満たされるんです。
ここ最近、長男次男ともにしょっちゅう家に帰ってきてくれることを
家内はメッチャ喜んでいます(←メチャ分かりやすいんです)。
私、大学時代に実家に帰ることなんて、年に1回しか無かったんですけど。
良い家、お気に入りの家に住むと、
そこに住む人の人生が変わります。
幸せを感じ、家族みんなが自然に集まり、
何物にも代えがたい時間が流れるのです。
自分自身、それを実感しているからこそ、
住宅を扱う人、特にご縁を頂戴しているクライアント様のスタッフさんには、
是非ともお気に入りの家に住んでいただきたいと
個人的に思っています。
自分が体感していることだから、熱量マックスでお客様にお伝えできるのです。
そして良い家を少しでも多く広めていって、
日本の住環境のレベルを高めていきましょう!