日々のことを徒然に

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氷上のチェス

2010年02月20日 | 生活・ニュース
               

バンクーバー冬季五輪。雪と氷を舞台にした神技・妙技が画面から伝えられる。メダル獲得と前評判の高い選手の競技や演技に画面が変わると、一段と力の入った放送になる。

五輪放送でカーリングが面白い。これは高度な戦略が必要とされ、その理詰めの試合展開から「氷上のチェス」とも呼ばれるそうだ。石を約30メートル離れた円(ハウス)の中心に近づけたチームが得点を得る。

日本代表のチーム青森は1次リーグ第4戦で前々回のソルトレークシティー五輪の覇者イギリスを降した。第9エンドにスキップ目黒萌絵のスーパーショットで一挙に5点を奪い、11-4、10エンドを残してイギリスチームがギブアップ、日本の勝ちが決まった。日本は通算2勝2敗となった。

前半は4-3で日本リードだが接線、8エンド日本が6-4で終了。9エンド目黒のダブルテイクアウトで一挙5点。そこでイギリスチームが日本チームへ握手を求めた。

どうしてイギリスは握手を求めたのだろうか。カーリングというスポーツは、いわゆるスポーツマンシップを重んじる競技であることから、例えば相手チームの失策を喜んだり、あるいはそのような態度を示すことは、慎むべき行為として忌避するという、気持ちよい約束事があるそうだ。

また、途中のエンドの終了時に自チームに勝ち目がないと判断したとき、潔く自ら負けを認め、それを相手に握手を求める形で示すという習慣もフェアプレーの表れの1つとして守られている。自分がファウル(ルール違反)をした時、それを自己申告するくらいのプレイ態度が期待される。競技の鑑になることを知った。

数ミリほどの誤差が勝負にかかわるという。チーム青森の健闘を見守りたい。

(写真:11対4となった9エンドのハウス、TV画面より)
コメント (2)
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