
近くの金融機関へ。えっ、と驚くほどの客数。高齢者が多いので今日は15日、年金の振込日と気づいた。ATMのそばには職員が立っている。振り込め詐欺への送金防止や操作の不慣れな人の応援をしている。パトロール中の制服の警察官も立ち寄った。月日を考えるとなんとなく慌ただしさを感じる風景だ。
先日、ATM前面の新しい掲示が目についた。それには「1度の振り込みは2件まで」と、ほかの人への迷惑防止を呼び掛けていた。いやな思いを思い出した。ATM機が2台設置されている小さな郵便局。2人の人が何枚もの用紙を持って振り込んでいた。月末という事情があったけれど、20分待ったが終わりそうにないので出なおしたことがある。
「岩国ポリスメール」という警察からの情報メールを受けている。多いのが高齢者に係る交通事故と振り込め詐欺の被害。詐欺は「なりすまし」という子や孫、公務員などになりすまし善人を騙すたぐい。その多さに驚いている。騙しと気づき警察へ通報、被害にあわなかった情報を読むと胸をなでおろす。今日も2件類似の情報を受信した。
高齢者といえどもATMをさっさと操作される人も多い。子や孫と信じれば、使い慣れた台所用品のようにATMを操作して送金が終わる。騙す手口の内容はほぼ同じ。「携帯を変えた」「風邪をひいた」「妊娠させた」「保険金の還付がある」などの組み合わせだ。気をつけよう。
今年の一字は「絆」。「断つことのできない人と人との結びつき」をいうそうだ。被害にあわないようお互い注意を促そう。
(写真:寄り添うように残っていた桜の紅葉)