日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

赤い実

2011年12月18日 | 生活・ニュース
           

今朝の最低気温はマイナス1.7度で今冬最低。市内でも山間部ではマイナス5度近くまで下がっている。「寒い寒いと口に出したらひどうを寒うなる」祖父はよくそんなことを言いながら焚火をしてくれた。時間いっぱいまで暖まり、小学校を目指していた。

寒くなっても登校する男児の中には半ズボン姿も見える。身体を丸めることもなく伸びやかにしている。寒さ冷たさを感じていないかのようだが、流行りの薄くて暖かい肌着を着こんでいるのかも。何十年か前はもっと寒かったと思うが、服装までは記憶にない。

今朝の寒さのせいか南天の実の赤色が妙に輝いて見えた。あちこちで見かけるこの冬の南天、豊作というのかどこも良く実をつけている。南天は松竹梅と合わせ正月の飾り物のひとつとして欠かせない。それが好まれるのは難転と置き換え、難(なん)を転(てん)じてくれる縁起のよいものだからと言われる。

子どものころには隣近所で夕食に作ったお寿司や煮ものなどのやり取りがよくあった。それには南天の葉が必ず乗せられていた。その訳は「食あたりをしないまじない」と祖母に教わった気がする。障子を外側から開けるときの手をかける部分にも南天の葉を挟み張りした。邪が入りづらくするというのも祖母から。そんな障子は見かけなくなった。

小さな実や葉の1枚にも意味を求め楽しんだ昔の人の遊び心に感心、寒い朝の南天が語りかけてくれた。

(写真:寒さに一段と冴えて見える南天の実)
コメント (2)
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