日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

グラスの中の美

2012年01月24日 | 自然 季節
           

朝5時を少し回ったころ「冷えるな」と感じながら朝刊を取りに玄関を出る。と街灯が照らす明かりの中で小雪がひらりひらりと舞っている。見上げるが新月の夜明け、街灯より上は暗闇で伺えない。門灯の明かりに南天の葉が薄く雪化粧している。

先日からガラス製のぐい飲みへ水を張り、その中へ赤と黄の千両の実を入れ、庭石の上に置きっぱなしにしている。それはグラス内が凍ったとき実がどんな芸術性示すかを見たかった。「しめた、今日は完成だろう」と新聞を取り出しながらひとり言。夜明けを待った。

外が白みはじめるのを待って見に出る。今朝の最低気温はマイナス2.7度なのにそれを感じなかった。ぐい飲みの中に自然が作った美術品が完成していた。寒い寒いという日は何日もあった、最低気温がマイナスの日もあったが、凍ったのは今朝が初めて。条件が整なわないとこうならないのか、自然相手の難しさを知る。

赤と黄が上下に散らばった「アイスケーキ」になっている。世界でひとつのケーキが完成した。食べればひと口ほどの大きさだが、さすが口には出来ない。寒冷地ではなんでもない造作だろうが、ここでは条件が揃わないと作れない一品だ。

子どもの遊び、小さなこと、ばかげたこと、なんて笑わないでなんでも試してみると、面白さに出会える。やってみなければわからないことが分かる。今日の最高気温は3.6度。明日も同じような気温予測、もう一度アイスケーキが見れるのか、楽しみだ。

(写真:ぐい飲みの中のアイスケーキ)

コメント (4)
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