日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

6冊になったブログ

2012年09月18日 | 生活・ニュース
                      

 昨年の春過ぎ。9月にはブログの開設から5年という節目を終えるので、全掲載の中から幾編かを選んで1冊にしたい、そんな心積もりで準備を始めていた。

 ところが梅雨のはじまるころ、家庭医の検診で大腸癌の疑いが出た。そのため、1冊を作ることより、病気と向き合うというサイド変更になった。家庭医の手順を踏んだ診察や検査で疑いは正真正銘の癌と判明、秋に医療センターで切除手術を受けた。

 術後の回復は順調に思えたが、3カ月すぎた今年初め、体力の低下などから思わぬ病に罹り、春過ぎまで無理をしない生活を続けた。エッセイを書く・作る、その意欲はあってもまとめるとこまでいけない。そんなぐずぐずした日を歯がゆい思いで過ごした。しかし、妻の支えもあり、初夏を迎えるころから体にそれなりの自信が戻ってきた。

 すると中断していた1冊を思い出した。その前に、ブログ開始から6年目なっている。その区切りとして、ブログ1年ごとを1冊にまとめてみよう、そう計画を変更して作業を始めた。6年、小学校でいえば卒業する年。そして児童から生徒というひとクラスアップして自立心を育てる学業を学ぶことになる。小学校卒業文集のつもりでまとめよう、と決めた。
 
 横書きのブログを文集風への置き換え、改行した行の削除、数字や英文字の変換、やってみると思っていた以上に手間の掛かる細かなことが多い。時間を掛け何とか仕上げた。B5版で総冊数6、掲載数1912編、本文の総文字数104万字、目次など入れて6冊合計で2250頁。で、印刷したものを見ると編集ミスがそこにも、こににも、あそこにも・・・、自分だけの1冊だからまあいいか、と矛を収める。

 製本は工房木馬さん製作の製本機とノーハウをお借りし本の形にした。気に入っている。
 
 ブログは岩国エッセイサロン入会を機に勧められ、そしてはじめた。稚拙な内容でも本人はその時に喜んだり怒ったり考えたりの綴りなので、それなりに満足している。ひとつでも何か作り上げた、そんな形に残せるものがあれば、そこへの挑戦もまたひとつの人生かも知れない。2013年には達成したい小さな目標がある、そのために頑張ろう。

 癌は術後5年間の経過観察がある。前回の定期検診時、乳がんを患われ5年目で最終の診察日という女性に出会った。診察を受けられたあとの顔、それは生への喜びに満ちていた。医者からOKがもらえ、あの女性のような喜びを得るぞ、まもなく1年目の検診。
コメント (8)
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