日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

開院から131年目

2015年09月12日 | しっちょる岩国


 現役時の産業医から「退職後は家庭医を決めるよう」に指導をうけ、何が記されていたか知る由もない紹介状を渡された。家から歩いて数分とかからない岩国病院にお世話になることにした。正式には医療法人岩国病院だが会話では医療法人は省いている。それからは健康診断や予防接種などすべてお任せにしている。およそ4年前、初期の癌と診断され照会先で手術した。もうすぐ満4年目の検診を受ける。

 子どものころ、当時の院長の息子がクラスメートだった。小学3年の夏休み病院の暗室を使って卵からヒヨコが生まれるまでの観察をした思い出がある。親に連れられ昔の木造の門扉を開いて受診したこと、強い消毒薬のにおいなどの記憶がなぜか強く印象に残っている。そんなことから長い歴史のある病院だろうくらいは思っていたが、開院131年を迎えていたことを知った。

 岩国病院は東大医学部卒業の熊谷茂樹医師が郷里に明治17(1884)年6月に私立岩国病院を開設されたのが始まりという。当初は、明治維新で職を失った旧藩士救済のため設立された「義済堂」の中にあり「熊谷診療所」と称し、現在の地に移り今の医療法人に受け継がれた、と病院資料にある。岩国検定で義済堂の設立も学んだが診療所のあった記録には出合えなかった。

 医療を取り巻く環境は厳しいと報道される。そうした厳しい中で訪問診療もされているようで高齢者からは有り難いという声を聞く。温かく長いベテラン看護師のいる病院は地域の財産と思う。歴史を知り改めて頼りになる地域医療機関だと感じる。名勝・錦帯橋たもとから大名小路を歩いて下ること10分のところにある。
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