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天気予報では「梅雨の走り」と季節感のある表現で気象情報を伝える。地域によっては月間記録を更新するような降雨量も観測されており、走りでなく本番のような雨量になっている。線状降水帯の発生も心配されるというから長い梅雨になりそうだ。
知人の稲田は数段の棚田が他より高い位置にある。雨が少なく田植えを心配していたが、このところの雨で水量が回復、育苗センターから届いた60箱の苗を植えた、とSNSにアップ、ほっとした様子が伺えた。これからは適当な雨量と夏の陽ざしが欲しい。害虫は防げるが、自然界で起こる台風などの影響が及ばないことを願っている。
田植えといえば、小学校のころには農繫休校があった。昔、校区内にあった多くの水田は道路や商業施設、宅地に変わり田植えの光景を見ることはなくなった。畑も宅地化が進み農業を取り巻く環境の大きな変化を感じる。食料自給率の低い日本の食の先行きが気になる。
瀬戸内の住んでいるこの地では降ったりやんだりの小降りの状態で静かな雨。昔の梅雨の雨が静かに小止みなく降るさまに似ており「しとしと」感を思わせる梅雨の走りだった。梅雨の走りと言うのに、太平洋沿岸は大雨に注意せよと呼びかけている。本当に長い梅雨になりそうだ。
(今日の575) この雨も降りゃなきゃ困る生活水