日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

常備薬

2025年01月26日 | 回想

  我が家には定期的に医師が処方し薬局で受け取った薬がある。ほかに常備薬として切り傷や手荒れなどつける「生活常備薬」と銘打つ薬を置いている。使い切ったので新しく補充したら、容器が小さくなっていることにおどろいたが、勘違いで、大中小各種の容器があり、使う側のことを考えてあるようで嬉しい。 

 母が存命中は越中富山から定期的にやって来る薬売りの置き薬が常備薬だった。置き換えに来ると1年くらい過ぎた薬は持ち帰り、持参した薬と入れ替える。そして、使用した分の薬代を清算する。記憶にあるのは、その時には必ず紙風船を何個か土産のように置いて行った。持ち帰った薬はどうなるのかは知らない。

 そのころは、薬の入った行李を何段も重ね、それを大きな大きな黒い風呂のような布に包み、自転車の荷台に乗せて家々を回っていた。旅先の話をしながら、いや聞かせながら薬を入れ替えるのを見ていた。近所で時々見かけるが今もそんな置き薬の姿が残っているようだ。ただ、時代は変わり自転車は軽自動車に変わっている。

 富山の薬売りについてこんな記述がある。富山藩2代目藩主前田正甫が江戸城に参勤した折、腹痛になった大名に「反魂丹(はんごんたん)」を服用させたところ驚異的に回復したとされ、この事件がきっかけとなり「越中富山のくすり」の名が日本全国に広る。当地吉川藩は和紙を財源として重要ししたが、富山藩は薬を藩財政の重要な位置づけとした。国債漬けの日本、財政の好転策は何だろう。

 (今日の575) 薬草を洗って干して常備薬
コメント (2)
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