日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

男の子じゃけえ

2023年07月15日 | 地域

 梅雨前線が北上し雨の勢いも弱くなった朝、いつものように語らいながら登校していく児童らを見ていると、静かで穏やかな日本がこの子らのために続くことをふと思う。ノーザンエッジという「米軍のインド太平洋地域での大規模演習」で、米軍岩国基地を離着陸する戦闘機の轟音が市街地をかすめ、TVの声も聞こえないことがあり、戦時下のウクライナ国民の恐怖を感じる。

 そんな日の下校時、2人の2年生くらいの男児童が通りかかった。「お帰り」と声をかける。元気な声で返事が返る。みると両手に数個の荷物を持っている。「すごい荷物じゃのう、大変じゃろう」と気遣った。一人の子から「男の子じゃけえ」と何とも懐かしい答えが返り、「そうじゃのう」と応じた。今どきこうした声を聞くとは思わなかった。

 何を持っているのか聞くと「音楽で使うピアニカ、給食当番用のエプロン、プール用の水着、絵具入れ、水筒、傘」は記憶しているが小さなものがまだあった気がする。立ち話をしていると、一人が水筒の立ち飲みを始めた。お母さんが入れてくれたお茶というが、飲み終わったときの満足そうないい顔が何とも言えない。

 車に気を付けてと見送る。「男の子じゃけえ」と言い聞かせる親が今時あるだろうか。もしかしたら昭和生まれの同居家族かもしれない、二人の後ろ姿を眺めながら思う。男じゃけえ・女じゃけえ、そんな区別は憚れるが、子どもが使うと全く違和感を感じなかったのは何故だろう。

 (今日の575) 手荷物を苦にせぬ子らの爽やかさ
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