東日本大地震の大きな揺れの後に襲ってきた山のような津波。その被害の甚大さ凄惨さはあらゆるメディアを通して国内はもとより世界に向けて発信されている。発信を受けて被災への支援も同じく世界から寄せられている。「支え合う」という心の思いが形に育っているように思える。
津波は「予測を超えた高さだった」と被害各地の検証が進むにつれ発表される。予測を超えると発表されるが、その予測の根拠とは何か、見逃しているのかまだ理解できていない。異常な高さだった、と、ひと口に始末していいのか迷っている。
数年前の大洪水でこの地域にも避難勧告が出された。その時の河川の水位は住宅1階の高さ近くになることを自治会で検証した。堤防の決壊が発生していたら大きな被害は免れなかった。襲い来る津波の映像を見て、水位の測定をしながら恐怖を語りあったことを思い出す。
事故や自然災害の怖は日が経つにつれ薄れる。それを補うのは訓練。現役のころは定期的に、また突発で災害の防除や鎮圧の訓練を形を変えて行われ参加していた。プラント運転のころは身を守るすべとしてそれは真剣だった。
今回の地震災害から検証された多くの防災心得が作られるだろう。それを、ただ情報として読むだけでなく、心得としてとどめ知っておくことが大切だろう。予測されている東南海地震などの規模が、予測を大きく外れるということもあるから。
(写真:数年前の洪水の残さが残っている鉄橋の橋脚)
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