昨夜は満月ということは聞いていたが「今年13回目の満月」というのは後から知った。ということで月の出を待った。TVでは満月が映されるが我が家からは見えない。何度か2階東側の窓から確認する。雲ってもいないのに見えない。何度目かに窓を開けると昇っていた。思ったより少し方向が違って、目の前の高い寺の本堂の屋根の上に、いつもの満月が輝いていた。
いつものように手のひらサイズのデジカメで撮る。見え始めた直後は何本もの電線が邪魔する。しばらく待って電線を超えたところでようやくシャッターが押せた。横着でいつものように三脚を使わないで撮る。窓の敷居にカメラを置き、気持ちだけてぶれをやわらげるようにする。月面の表情は変わらないので10枚くらいで撮影は終わり。
撮った後で12月27日は旧暦(大陰暦)9月13日にあたり「十三夜の月」と知った。「十三夜」とは、旧暦で毎月13日の夜の事を指し、特に旧暦の9月13日のお月見の事を言い、 十五夜から約1カ月後に巡ってくる十三夜は、十五夜についで美しい月だと言われ、昔から大切にされてきたと知った。 そういう意味ではいい記念写真だと喜ぶ。
そんな意味ある十三夜の月は、今朝5時、白い雲の塊がまばらに散らばった西の空に進んで雲の切れ間に顔をのぞかせていた。意味も分からず記憶していた歌の出だし「河岸の柳の行きずりに・・・」は十三夜だった。人の心の中では美しい月も哀調帯びた輝きに見える、月は黙って受け取ってくれるのだろう。
(今日の575) 十三夜知らずに撮りて見直しす
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