柿には自主種(山柿)と栽培種があり、栽培種には甘柿と渋柿がある。渋柿は渋いので渋を抜いて食べる。干柿や吊るし柿にしたり、熟すまでおいて熟柿にする。こんな説明が載っている。枝で熟し路上に落ちた柿ほど痛々しい姿はない。それなら鳥の餌になった方がまだ益しな様に思う。干柿と吊るし柿、同じものと思っていたが食べるための渋抜きとして併記している。
干柿は、柿の皮をむき、天日で干して甘みを出したもの。吊るし柿は、皮をむいた渋柿をひもや縄で吊るし、天日で甘くなるまで干したもの。これは明鏡国語辞典の説明、干し方の違いで使い分けすることを知ったが、言われて見ればそれはそうだが、見て育ったのはみんな吊るし柿だった。
「柿を取りに来て」という電話ですぐに出かける。渋柿を一抱え頂いて帰る。早速、吊るし柿にするために皮をむく。なにせ数がある、包丁を持つ右手をいたわりながら済ませた。わが家はタコ糸で吊るす。今日は玉すだれ、家内が吊るす位置を調整しながら喜ぶ。初回の吊るし柿もいい色合いになった。1個試食してみたがうまく仕上がっている。
渋抜きには手間と天日の世話になる。この渋がいい働きをするというのは知人の棟梁。木材に対しては防食・防水・防虫・抗菌作用などくらしの中で気づきにくいところに力を発揮するという。1度見学したが洒落でなく落ち着いた渋い色合いだった。渋は太古の昔から使われたというから日本の風土に合うのだろう。しばらく乾燥した日が続いて欲しいと思いながら写真に残す。
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