a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

TEEリレートークVol.27 『ありがとうブレヒトの芝居小屋』 真壁知恵子

2019-04-05 18:58:41 | 劇団員リレートーク


東京演劇アンサンブルの照明を担当してます
チーコこと真壁知恵子です。

前回ブログ担当の祐哉とは『銀河鉄道の夜』で旅班が一緒でした。
『クラカチット』では音響オペレーターとして毎回練習している祐哉は
真面目だなぁ。と感心。
私は練習が足りない?
と不安にもなりました。

さてさて
ブレヒトの芝居小屋最終公演
『クラカチット』も終わり
4月1日には舞台、客席のバラシがありました。



40年間たくさんの芝居、集会、映画会、コンサートなど
人が集まる場となってきた芝居小屋。

バラシをするのも最後かと思うと
少し寂しい気持ちと
この荷物と器材をどこまで次の移転先に持って行けるのか
などといろんな事を考えてしまいます。

私も芝居小屋と出会って20年になります。
タリさんがいた頃は
無理難題を言われても

例えば
ブラインドに水を伝わせてキラキラさせたいとか



焚き火から煙をモクモクと出したい
しかも3ヵ所から
ゲネプロで言うかなぁ…とか

4分かかる大転換を
1分でやる稽古をずーとやったり

舞台がラストシーンで飛び出して
動かしたい
これも立て込み終わって言うかなぁ…とか

それでも
頼もしい先輩たちが知恵をしぼり
徹夜をして舞台を作っていました。

私は頼まれた仕事の内容もよくわからずに
とにかく迷惑かけないようにと
掃除や片付けくらいしか出来ませんでした。

20年前の芝居小屋は
キャットウォークに這っている約80回路のマルチコードの名称がボロボロでした。

パーライトの球やコードも雑然としていました。

劇団に入って初めての照明の仕事はこれだ!
ひらめきました!

専門学校の時
器材などを色分けしてたなぁ。
よし! やるぞ!
初めて自主的に仕事に取り組みました。

器材やコードを種類ごとにテープで色分けをする事でした。

今ではあたりまえに色分けされたコードや器材を使っていますが
ちょっとした工夫で仕込みがスムーズにいくものです。

そして、みなさんもご存知のとおり
アンサンブルは俳優も舞台の仕込みをやります。
それぞれ舞台、音響、照明、衣裳、小道具に分かれます。

旅班の1年目と4年目では格段に仕事が早くなっています。
みんなの工夫が各所に見えて
それぞれのシステムに
開発者の名前がつけられることもあります。

例えば『はらっぱのおはなし』では
9尺脚立にパイプを取り付けて照明器材を吊ります。
開発者は坂本さんなので
「坂本システム」
となりました。
坂本システムは
脚立とパイプを固定する事で
安定感? 一体感?
とシュート(明かり合わせ)がスムーズになりました。
荷物も大幅に減りました。



荷物が減って使いやすくなる事は
旅班にとって切実です。

仕込みを工夫することは
きっと芝居の向き合い方にも繋がっていると私は思います。

言われた仕事をただやるよりも
自分で工夫してより使いやすくするのはステキな事です。
創造的な事です。

これから私たちは新たな場所で
一から空間を作っていきます。
一人ひとりの創造的な仕事が積み重なって
みんなに愛される場所になればと思っています。

ブレヒトの芝居小屋はみんなの思いがつまった場所です。

改修工事、補修を劇団員みんなでやってきて
40年頑張ってきた芝居小屋。
本当にお疲れさまでした。

次回のブログ担当は大先輩の真野季節さんです。
真野さんの可愛らしいところ
力強い言葉はいつも稽古場を盛り上げてくれます。
では真野さん。よろしくお願いします。


佐々木章夫お別れの会のご案内

2019-04-01 12:08:25 | 劇団員リレートーク
向春の候 皆様におかれましてお変わりなくお過ごしのことと存じます。
すでにご存知のことと存じますが 劇団員の佐々木章夫は、去る1⽉23 ⽇、
慢性閉塞性肺疾患により82歳で永眠いたしました。



この度佐々木章夫を偲び「お別れの会」を下記の通り執り行うこととなりました。
ご多忙中誠におそれいりますが、ご出席くださいますようお願い申しあげます。



2019年4月14日(日) 14時~16時
ブレヒトの芝居小屋にて
会費 2,000円

※会費制としておりますので、ご香典・ご供花・ご供物はご辞退申し上げます。
※ご出席いただけます場合は、電話もしくはFAXにて4月7日までに劇団までご連絡をお願いいたします。






東京演劇アンサンブル
〒177-0051 東京都練馬区関町北4-35-17 
TEL:03-3920-5232 FAX:03-3920-4433

TEEリレートークVol.26 『これまで』 篠原祐哉

2019-03-30 12:08:04 | 劇団員リレートーク


坂本さんからリレートークを引き継いだ篠原祐哉です。
僕が「ブレヒトの芝居小屋」ひいては「東京演劇アンサンブル」と出会ったのは2011年の冬でした。
この劇団の先輩に「うちに来ない?」と誘われて、『道路』の稽古場と本番を観に行きました。
その時率直に思った感想は
この空間で芝居ができるなんてなんて羨ましいんだ
自分たちで舞台装置を造って、
思い通りの演劇空間を造りだすなんて凄い
(『道路』の舞台装置は真ん中にコンクリートで作られた道があってその両脇に客席があるというもの)
劇団員同士の仲がとても良い・・・等々
色々感じたことを思い出します。



劇団に入って1か月ほど経ったころ『銀河鉄道の夜』のスライドに選ばれました。
まだ入って間もないころに旅についたことで嬉しい気持ちと不安な気持ちが入り混じっていました。
当然知らないことばかりで旅に行って実践で学び、
体育館公演の凄さを目の当たりにし、
「仕込み→本番→バラし→仕込み」という1日のサイクルに戸惑いながらも、
今では旅公演が好きになりました。

そして旅班が変わり、スライドから青年へ。
スライドをやっていた時、
どうしても青年のシーン(タイタニック)が何故かわからないけど苦手でした。
その原因は今でもわかりません。
でも青年を演じてみると苦手という気持ち? 意識? はいつの間にかなくなっていました。
青年をやった1年目は道が見えず2年目になってようやくそれがわかり3年目でなんとか1歩を踏み出せた・・・のかな
青年に対する想いはてとも長くなってしまいそうなのでこれぐらいで割愛します笑



今の僕があるのは2012年の秋公演『大麦入りのチキンスープ』のおかげだと思っています。
あの時はみんなで稽古した以外に、
竹口さんと名瀬さんに個人稽古して頂いた思い出があります。
この稽古場で本当にいろんなことを学びました。
そこで得たものが今の僕を形作り、演劇を続けているんだと思っています。



今回、『クラカチット』では最初の1時間は音響オペレーターとして、
そしてそのあとはローラウフ中尉・トメシュの助手として出演しています。
ブレヒトの芝居小屋での本当に最後の公演。
それを胸に抱きつつ今日も行ってきます!

そして次のリレートークは劇団の先輩で照明を担当している、
ちーこさんこと真壁知恵子さんです!

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

東京演劇アンサンブル
ブレヒトの芝居小屋最終公演

クラカチット
Krakatit
http://www.tee.co.jp/?p=774

『ロボット』でおなじみのチェコの作家カレル・チャペックの『クラカチット』。
化学者プロコプはなぜ原子爆薬「クラカチット」を作り出したのか? 
人間の欲望を描くSFファンタジーです。


作:カレル・チャペック
訳:田才益夫
脚本 小森明子+桑原睦+BR稽古場
演出:小森明子
音楽:国広和毅
衣裳協力:稲村朋子
音響:島猛
ムーブメント:原田亮
舞台美術:入江龍太
照明:真壁知恵子
映像:三木元太
宣伝美術:奥秋圭
舞台監督:松下重人
制作:太田昭

◆キャスト
プロコプ:雨宮大夢
イジー・トメシュ:大橋隆一郎
秘書 :山﨑智子
大プリニウス:坂本勇樹
ヴァルト教授:松下重人
ヴェールの娘:正木ひかり
アンチ:仙石貴久江
ドクトル:浅井純彦
ナンダ:奈須弘子
カーソン 公家義徳
ハーゲン公:坂本勇樹
ヴィレ王女:永野愛理
ホルツ:小田勇輔
ローラウフ中尉:篠原祐哉
ドレーバイン:真野季節
ポール:永濱渉
シャルロッテ伯母:志賀澤子
デーモン:松下重人
ジョン:洪美玉
ロッソ:永濱渉
娘:正木ひかり
門番:小田勇輔
助手篠原祐哉
少年:山﨑智子
老婦人:原口久美子


2019年3月20日~31日
20日(水)19時
21日(木)14時
22日(金)19時
23日(土)14時
24日(日)14時
25日(月)休演
26日(火)19時★
27日(水)19時★
28日(木)19時
29日(金)19時
30日(土)14時
31日(日)14時

ブレヒトの芝居小屋 (西武新宿線・武蔵関)
全席自由

料金
当日=4,500円
前売一般=3,800円
前売U30=3,000円
★Low Price Day=2,500円(3/26・3/27)

チケット取り扱い・問い合わせ
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=50629&
劇団事務所:03-3920-5232

TEEリレートークVol.25 『芝居小屋とわたし』 坂本勇樹

2019-03-25 15:32:09 | 劇団員リレートーク


こんにちは。
渉に紹介された坂本です。
渉といえば冷静な頭と判断力で今回の『クラカチット』でも、
舞台造りにタイムスケジュールの把握など細かいところに目が行き届き、
稽古場をある意味引っ張っている存在です。



さて初めて劇団に面接で訪れ、
その後小稽古(ロビー)でやっていた稽古を見学させてもらった時の事は、
今でも鮮明に覚えております。
コーヒーの香り、
木の床、
壁に貼られたたくさんのポスター、
灯油のストーブ、
公衆電話、
剥き出しの鉄骨、
木で作られたバーカウンター、
「矛盾した空間の味」と書かれた看板。
そして円形に並べられた長テーブルに座り、
稽古に励む劇団員。

一瞬にして魅せられました。

東京の一角とは思えない不思議で濃密な空間。
懐かしさも感じました。

2回目に劇団に来たのが確か、
本番前の『銀河鉄道の夜』の稽古だったと思います。
作品に向かう劇団員の姿が凜としていて、
人間の純度が高いというか、
清々しくて心を奪われたのですが、
同時におっかない舞台だと思いました。
以来、去年の最後のクリスマス公演までの間、
必要な時以外、この舞台に触れないようにしていました。
盆の上に乗ることなどあり得ませんでした。

その後、本格的に劇団活動に参加するのですが、
まず驚いたことは、人と人の距離が近いということ。
ペットボトルも回し飲みしてるし。
それは間接キスだぞ!
それはいいとしても、すごいところに来たなと思っていました。
いろいろ驚くことばかりでしたが、
その驚きはもう一度、
冷静にそのことについて考えるきっかけを作ってくれました。



その後、初舞台に研究生公演、
本公演に旅公演、
立て続けに着くことになり、
今までの生活とは全く違い、
連続性のある日々になりました。
演劇での生活は、かけがえのないものでした。
叱られることの連続でへこむこともありましたが、
演劇生活にワクワクしている方が勝り続けました。

『明日を紡ぐ娘たち』の初演のパンフレットに掲載されている出演者の文章を読んだ時。
ありのままに事実だけが書かれた文章。
衝撃でした。
決して人には言いたくないであろうことも、
事実だけが記されている文章の中に、
その人の内面がマグマのように沸々と表出して、
正直ここまで書くのかと思いました。
初めて『銀河鉄道の夜』を観た時、おっかないと思ったのですが、
文章を読んだ時も同じようにそう思いました。
自分をさらけ出すというより淡々と内面が表出していく行為が心にずっと留まっています。
そんな演劇行為を支えてくれたのがこのブレヒトの芝居小屋で、
劇団の一人一人が濃密な空間を空気を作り上げていたのだなと改めて思います。



まだまだ、エピソードはありますが、ここで次の人にバトンタッチします。
今回の『クラカチット』では小道具係として深夜まで作業をして、
本番では音響も兼ねてやっている
篠原祐哉くんです。
では、よろしく。



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東京演劇アンサンブル
ブレヒトの芝居小屋最終公演

クラカチット
Krakatit
http://www.tee.co.jp/?p=774

『ロボット』でおなじみのチェコの作家カレル・チャペックの『クラカチット』。
化学者プロコプはなぜ原子爆薬「クラカチット」を作り出したのか? 
人間の欲望を描くSFファンタジーです。


作:カレル・チャペック
訳:田才益夫
脚本 小森明子+桑原睦+BR稽古場
演出:小森明子
音楽:国広和毅
衣裳協力:稲村朋子
音響:島猛
ムーブメント:原田亮
舞台美術:入江龍太
照明:真壁知恵子
映像:三木元太
宣伝美術:奥秋圭
舞台監督:松下重人
制作:太田昭

◆キャスト
プロコプ:雨宮大夢
イジー・トメシュ:大橋隆一郎
秘書 :山﨑智子
大プリニウス:坂本勇樹
ヴァルト教授:松下重人
ヴェールの娘:正木ひかり
アンチ:仙石貴久江
ドクトル:浅井純彦
ナンダ:奈須弘子
カーソン 公家義徳
ハーゲン公:坂本勇樹
ヴィレ王女:永野愛理
ホルツ:小田勇輔
ローラウフ中尉:篠原祐哉
ドレーバイン:真野季節
ポール:永濱渉
シャルロッテ伯母:志賀澤子
デーモン:松下重人
ジョン:洪美玉
ロッソ:永濱渉
娘:正木ひかり
門番:小田勇輔
助手篠原祐哉
少年:山﨑智子
老婦人:原口久美子


2019年3月20日~31日
20日(水)19時 終了
21日(木)14時 終了
22日(金)19時 終了
23日(土)14時 終了
24日(日)14時 終了
25日(月)休演
26日(火)19時★ 満席
27日(水)19時★ 残席僅か
28日(木)19時 〇
29日(金)19時 〇
30日(土)14時 残席僅か
31日(日)14時 満席

ブレヒトの芝居小屋 (西武新宿線・武蔵関)
全席自由

料金
当日=4,500円
前売一般=3,800円
前売U30=3,000円
★Low Price Day=2,500円(3/26・3/27)

チケット取り扱い・問い合わせ
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=50629&
劇団事務所:03-3920-5232



TEEリレートークVol.24 『ブレヒトの芝居小屋だからこそ出来ること』 永濱渉

2019-03-16 18:48:16 | 劇団員リレートーク
ブログを読んでくださってる皆さま、こんにちは 永濱 渉です。
大橋さんから引き継いで今回は僕が担当させて頂きます。



いよいよ武蔵関ブレヒトの芝居小屋のラスト公演『クラカチット』の幕が開けようとしております。
連日、稽古も作業も日付が変わるまで続いております。
この芝居小屋だからこそ出来ることですね。

僕が初めてこの芝居小屋に来たのは高校受験を目前に控えた中学三年生の時でした
演劇のワークショップで、
アンサンブルの方々を講師に迎えて『銀河鉄道の夜』を上演するというもので(劇団では通称"保谷銀河"と呼ばれてます)、
その稽古のために芝居小屋に来たのが一番初めでした。



最初はどこにあるのか分からず1時間くらい周辺を彷徨って、
ようやく見つけたのを覚えています(気づいたら隣駅の上石神井まで歩いてました笑)
正直、その時はこの空間の凄さはよく分からず、
わりかし身近にこんなところがあったのか~、
しかしちょっとボロいなぁと思ったものです。

この芝居小屋の良さを実感し始めたのは劇団に入ってからで、
作業は毎回大変ですが、
どんな舞台でも作れてしまうというのはほんととんでもないことで…(笑)

『浜下り外伝』では舞台に水を張ったりして、
まさか水を張った舞台で芝居をするとは夢にも思わず、
でもそんな空間を実現させられるのがこの芝居小屋だなぁと思ったり。



この芝居小屋を離れるのはとても寂しいことですが、
でもだからこそ今出来ることを全力で!
最初の方にも書きましたが芝居小屋最後の公演『クラカチット』が3月20日(水)から幕を開けます!
今回もこの芝居小屋ならではの公演となっております!
是非是非、皆様足をお運び下さいませ!



次回のブログは個性溢れる坂本先輩です!
よろしくお願いしまーす


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東京演劇アンサンブル
ブレヒトの芝居小屋最終公演

クラカチット
Krakatit
http://www.tee.co.jp/?p=774

『ロボット』でおなじみのチェコの作家カレル・チャペックの『クラカチット』。
化学者プロコプはなぜ原子爆薬「クラカチット」を作り出したのか? 
人間の欲望を描くSFファンタジーです。


作:カレル・チャペック
訳:田才益夫
脚本 小森明子+桑原睦+BR稽古場
演出:小森明子
音楽:国広和毅
衣裳協力:稲村朋子
音響:島猛
ムーブメント:原田亮
舞台美術:入江龍太
照明:真壁知恵子
映像:三木元太
宣伝美術:奥秋圭
舞台監督:松下重人
制作:太田昭

◆キャスト
プロコプ:雨宮大夢
イジー・トメシュ:大橋隆一郎
秘書 :山﨑智子
大プリニウス:坂本勇樹
ヴァルト教授:松下重人
ヴェールの娘:正木ひかり
アンチ:仙石貴久江
ドクトル:浅井純彦
ナンダ:奈須弘子
カーソン 公家義徳
ハーゲン公:坂本勇樹
ヴィレ王女:永野愛理
ホルツ:小田勇輔
ローラウフ中尉:篠原祐哉
ドレーバイン:真野季節
ポール:永濱渉
シャルロッテ伯母:志賀澤子
デーモン:松下重人
ジョン:洪美玉
ロッソ:永濱渉
娘:正木ひかり
門番:小田勇輔
助手篠原祐哉
少年:山﨑智子
老婦人:原口久美子


2019年3月20日~31日
20日(水)19時
21日(木)14時
22日(金)19時
23日(土)14時
24日(日)14時
25日(月)休演
26日(火)19時★
27日(水)19時★
28日(木)19時
29日(金)19時
30日(土)14時
31日(日)14時

ブレヒトの芝居小屋 (西武新宿線・武蔵関)
全席自由

料金
当日=4,500円
前売一般=3,800円
前売U30=3,000円
★Low Price Day=2,500円(3/26・3/27)

チケット取り扱い・問い合わせ
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=50629&
劇団事務所:03-3920-5232




TEEリレートークVol.23 『ブレヒトの芝居小屋で感じたこと』 大橋隆一郎

2019-03-09 14:03:06 | 劇団員リレートーク


みなさんこんにちは。
大橋 隆一郎です。

僕が東京演劇アンサンブルに入団して6年が経ちました。
長いようで短く感じる時間だと思います。
ブレヒトの芝居小屋のことを考えると思い出すのは、入団した当初のことです。
最初はモノの場所が全然わかりませんでした!
というのもアンサンブルは舞台も芝居も自分たちで作る劇団と聞いて入りましたが、
まさか!?
ここまでやるのか!!!
と、入った当初は思いました 笑
それに長年芝居を作り、
それにより作ったもの、
使ったものが倉庫にビッシリとありパッと見ただけでは何がどこにあるかわかりません。
最初はものを取ってこいと言われても、
分からずに戻ってくる日々が続きました。
今考えると簡単なことなのになぁ~と思い出します 笑



今回『クラカチット』では小道具を担当します。
最初はお使いすら出来なかった僕ですが!
今回は色々なものをてっぺんまで作っています!
(劇団豆知識)
劇団では夜中を超えることを「てっぺん」といいます。笑

電動ノコギリ、普通のノコギリ、カンナ、メジャー、電動ドライバー、
いろんな道具を時間を気にすることなく作業できる場所がブレヒトの芝居小屋です。
夜中に来て大声を出せたり、
集会、飲み会やりたいことを時間を気にせず出来る素晴らしい空間だと僕は思います。



最初、移転を聞いたとき頭の整理ができてなかったのだと、
最近ひしひしと感じます。

ブレヒトの芝居小屋での最後の公演です。
今回出る役者はブレヒトの芝居小屋に対して色々な気持ちをもって稽古に励んでおります。
みなさまぜひ! 『クラカチット』にお越しください!!!



TEEリレートークVol.22 『染み込んでいる芝居小屋』 正木ひかり

2019-03-02 08:51:07 | 劇団員リレートーク


リレートークを書くことになって、改めてみんなが書いた文章を読んでみた。
そしたら、みんなの芝居小屋に対する想いに「わかる!わかる!」って気持ちでいっぱいになった。
みんな芝居小屋が大好きなんだ!!!

そういえば、芝居小屋への想いに共感するこの感じ前にもあったな〜と思い出した。

それは、音楽劇 はらっぱのおはなしのワークショップオーディションで演出家の関根さん(外部スタッフ)に
「まだブレヒトの芝居小屋のことをよく知らないので、
芝居小屋のいい所を一人ひとつ教えてください」と言われた時だ。



その時も、今回のリレートークのようにそれぞれの芝居小屋に対する想いやエピソードが語られた。

私はその時、
いい所が多すぎてひとつになんて絞れないって悩んだ覚えがある。
そのくらい魅力的なんだ。

そんな私が関根さんに話したのは、
「芝居小屋のいい所は大稽古の床です! この床は、劇団員が張った床なんです。
それこそ汗も涙も、あとは酔っ払った人がこぼしたワインとかも(笑)...
色んなものや、想いがたくさん染み込んだ味わいのある床なんです!」

みんなニコニコ笑顔で、
たくさん「わかる! わかる!」と頷きながらお互いの話を聞いていた。
この時間が、キャスティングを決めるオーディションということなんてすっかり忘れて、
共感し合い、めいっぱい楽しんだ1日でした。



さて、そんなみんなが大好きな芝居小屋とのお別れが寂しいけれど近づいています。

今はブレヒトの芝居小屋最終公演《クラカチット》の稽古真っ只中。

私は主人公の化学者プロコプが長い長い旅へ出るきっかけとなるヴェールの娘。
そして、最後に出会う娘の2人の女性を演じます。

24時間使える贅沢な芝居小屋で早い人は朝から、
遅い人は晩まで...いや、日付変わるまで!?
全力で稽古&舞台の空間作りに励んでいます!

ぜひ、お見逃しのないように...チケットご予約お待ちしております(✽˘▿˘✽)




次回のリレートーク更新担当は、《クラカチット》で私と同じく、
主人公プロコプの旅へ出るきっかけのもうひとつの鍵を握る役を演じる“りゅーちゃん”こと、大橋隆一郎の番です!

TEEリレートークVol.21 『ブレヒトの芝居小屋の思い出』 小田勇輔

2019-02-22 19:18:14 | 劇団員リレートーク
こんにちは、小田勇輔です。



ブレヒトの芝居小屋の思い出をお話します。
初めて芝居小屋を訪れた時の印象は、
こんな所が劇場になるのか!?
全く想像がつきませんでした。

初めてアンサンブルの芝居を見たのは今から7年前。
その時観たのは、
ウェスカー連続上演の『僕はエルサレムのことを話しているのだ』と
『大麦入りのチキンスープ』でした。



芝居を観た時、
この建物の中で本当にお芝居をやっている事に感動した日の事を今でも思い出します。

僕も入団し、
この芝居小屋で稽古に打ち込み、
舞台に立ちました。
初めて挑戦した舞台は研究生公演の『猿轡(さるぐつわ)」でした!
初めて自分達の立つ舞台を組み立て、
稽古をした時は緊張と不安でいっぱいでした。
本当に俺達は無事に本番を迎える事ができるのか毎日毎日ドキドキの日々でした。
でもいざ本番を迎えると、
今まで出会った事の無い自分と仲間達が舞台に立っていました。
その時に、あ~これが舞台の魅力なんだ! と感動しました。



僕はこのブレヒトの芝居小屋で数々の感動に出会いました。
次の移転先でも感動するお芝居を作っていきたいです!
そして、次のブレヒトの芝居小屋での最後の本公演『クラカチット』。
僕はホルツと言う役で出演します!
毎日楽しく稽古に励んでいます。
『クラカチット』是非ご期待ください。



では、バトンタッチします!
ひかりさんよろしくお願いします!。

TEEリレートークVol.20 『私の芝居小屋』 仙石貴久江

2019-02-16 17:13:07 | 劇団員リレートーク


私がこの芝居小屋と出会ったのは9年前の『避暑に訪れた人びと』でした。
武蔵関の駅を出て坂を登ったこの場所を一目見たときは正直人がいるのか?(笑)
と思ってしまう外観におどおどとしてしまいましたが、
受付を済ませて入ったロビー、
舞台装置のある空間はとっても不思議でとっても暖かくてドキドキしたのを鮮明に思い出します。



今でも毎回の公演で舞台を十字にしたり、
いつもは客席があるところに舞台が来たりといろいろな使い方、
その発想を生み出すこの空間を、
自分で舞台を作っていてもドキドキしてしまいます。



そして皆の言うこの贅沢な空間も3月の『クラカチット』で最後です。

1月18日から開始したクラカチットの稽古場は、
読んで→直して→読んで→話し合って→直して→読んで→読んで→直して………と、
本当に1から総力戦で挑んでいます。
皆で点から線になったものを一人一人が立体にしていくようで…まるでラリーのダンスです。

そしてそれがとても楽しい!!
でも難しい!!
これから歌もダンスもあるらしいので止まっている暇はありません!!
プロコプのように「僕はこれを発見したんだ!」と皆が言えて、
爆発した芝居にします!!



是非公演に来て劇団員と、
そしてこの芝居小屋と飲みながら!
お話ししましょう!!(笑)

お待ちしております!!



TEEリレートークVol.19 『繋がれる場』 山﨑智子

2019-02-09 13:46:50 | 劇団員リレートーク


皆さんどうもこんにちは、
辻尾さんから引き継ぎ今回リレートークを担当しますのは山﨑智子です。

私は劇団に入団してかれこれ八年目になります。
今思えばあっという間だったような気もしますが・・・

八年前・・・研究生として劇団に入った時、
劇団では改装工事をしていました。
舞台の道具や木材などをしまう為の倉庫を二つ。
劇団員が総出になって土台から…確か朝十時頃から始まって皆でお昼を食べ、
また続きを…という感じだったかと思います。
大工でもないのに自分達で倉庫を作るなんて…
この劇団の人は一体なんなんだと思いつつそんな時間がとても楽しかったなぁ…なんて。
新しい事を覚え、見て、聞いて、その世界何もかもが新鮮でした。





暫くすると銀河鉄道の夜の稽古(旧メンバーによる)が始まりました。
私や他の同期も演出助手やキャストとして稽古に参加しました。
(この時はまさかその数年後自分がジョバンニを演じる事になるとは思ってもみませんでしたが…)

朝から倉庫作りをし、
夕方から稽古をし、
夜には銀河鉄道の夜の舞台装置の直しをし…
本当に朝から晩まで劇団で過ごしました。
当時私は自宅から電車で通っていたのですが、
終電というタイムリミットが鬱陶しくて仕方ありませんでしたね。



少しずつ劇団という空間が私にとってとてもとてもかけがえのないものになっていったんです。
そしてそこに集まる人達が。
在り来りですが、本当に家族のようで。
沢山のお父さんやお母さん、お姉さんお兄さん。
居心地がいい居場所。
時には逃げ場になり…
いつだって帰る所がある。
そう思っていました。
今思えばなんて贅沢だったんだろう。



正直、今でもブレヒトの芝居小屋から離れなければならないという現実を実感出来ていないところはあります。
これからも、2年後も、5年後も、ずっとここには人が集まって繋がっていくんじゃないかなんて思ったりしています。
本当はそうだったら良かった。
けれど弱音ばかり吐いてはいられません。
私達は変化し、動き続けなければ。
前を向いて歩かなければ。
新しい拠点。
人が集まり、繋がれる場所を求めて。
ブレヒトの芝居小屋がそうであったように。
そう言えば私は無機物と会話するのが好きなんですが(所謂独り言)芝居小屋とはまだ一度も話した事がありませんでした。
今度ゆっくり話してみようかな。



それでは次回から三月公演クラカチットの稽古場よりリレーしていきます!!
きくえちゃーーーん!!!!!