a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

OKINAWA from Brecht Raum 『沖縄ミルクプラントの最后』稽古場より 1

2017-02-16 02:42:18 | 東京公演
更新が遅くなりました。
『沖縄ミルクプラントの最后』
稽古は日々進んでおります。



先月、稽古場では、
方言指導の宮城康博さんをお招きして、
学習会を行いました。

宮城さんからは、
今回の上演における言語についての狙いをお聞きするとともに、
沖縄の現状について、
丁寧にお話しいただきました。

1609年薩摩の侵攻から始まり、
多岐に及ぶお話しでした。
永い時間、
沖縄がさらされてきた差別。
宮城さんの語り口からは、
ウチナ―グチ独特のイントネーションと、
(あ、これ、一括りにしちゃいけないんだけど…)
ドライな距離感を持とうとしつつ、
垣間見える沖縄の叫びが印象的でした。

いま、
沖縄で起こっていることは、
すべてこの国のどこででも起こりうることであり、
また、麻痺させるために、
あきらめさせるために、
何度も、何度も、
まるで生贄のように沖縄を差し出すこの国の施政者たち。

坂手さんの書いた沖縄は、
そこに生きる人たちが、
とても立体的に描かれている。
様々な矛盾にさらされながらも、
それぞれがもがき、地に足をつけて生きようとしている。

どうぞ、
出演者たちのもがきを見ていただければと思います。




ちなみに宮城さんは元東京演劇アンサンブルの劇団員。
沖縄県名護市出身で、1992年に沖縄に戻ります。
その後はやんばる地方で行政の地域計画策定等に携わ。
普天間基地の名護移設を受けて設立された、
ヘリ基地反対協議会の代表となる。
名護市議会議員を3期8年つとめる。
写真が、学習会よりも、
交流会のほうが多いのも、
宮城さんらしいかなと思いまして…。





宮城さんの学習会の様子は、
会場で販売するパンフレットに掲載されます。
また、
3/10(金)公演終了後にアフタートークン登場します。
そちらもぜひご期待ください。

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東京演劇アンサンブル公演
沖縄ミルクプラントの最后

作 坂手洋二
演出 松下重人



美術 香坂奈奈
音楽 菊池大成
音響 勝見友理(ステージオフィス)
照明 真壁知恵子
歌唱指導 菊池大成
方言指導 宮城康博
ピアノ演奏 菊池大成
衣裳 竹内陽子
宣伝美術 竹内陽子・奥秋圭
映像操作 永濱渉
舞台監督 入江龍太
制作 太田昭


3/9 木 19:00
3/10 金 19:00★◆
3/11 土 14:00◆
3/12 日 14:00
3/13 月 休演
3/14 火 19:00◆
3/15 水 19:00★
3/16 木 19:00
3/17 金 19:00
3/18 土 14:00
3/19 日 14:00
★=Low Price Day
◆=アフタートーク予定
3/10宮城康博さん(方言指導)
3/11清水暁さん
3/14坂手洋二さん(劇作家・演出家)

◆会場
ブレヒトの芝居小屋(西武新宿線・武蔵関駅より徒歩7分)

◆料金 
当日=4500円
前売一般=3800 円
前売学生=3000 円
★=Low Price Day 2500 円

全席自由
開場は開演の30分前
入場は整理番号順。

キャスト
田端良顕(たばたりょうけん)・・・竹口範顕
与那嶺常政(よなみねつねまさ)・・雨宮大夢
仲村秀喜(なかむらひでき)・・・・三木元太
城間耕一(しろまこういち)・・・・和田響き
屋良直(やらただし)・・・・・・・熊谷宏平
平安年男(ひらやすとしお)・・・・坂本勇樹
砂川真栄(すながわしんえい)・・・小田勇輔
平良清信(たいらせいしん)・・・・伊藤克
伊佐寛徳(いさひろのり)・・・・・大橋隆一郎
国吉朋子(くによしともこ)・・・・洪美玉
下地末子(しもじすえこ)・・・・・原口久美子
久貝孝子(くがいたかこ)・・・・・冨山小枝
新川葉月(あらかわはづき)・・・・永野愛理
神山文枝(かみやまふみえ)・・・・町田聡子
与那嶺香織(よなみねかおり)・・・正木ひかり
松田(まつだ)・・・・・・・・・・上條珠理
佐久川(さくがわ)・・・・・・・・仙石貴久江

◆チケット申込
東京演劇アンサンブル
TEL:03・3920-5232 FAX:03-3920,4433 ticket@tee.co.jp
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