a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

『銀河鉄道の夜』稽古場より その二 影たち:鈴木貴絵

2022-08-10 12:00:00 | 稽古場ブログ
「肋骨が埋まっているじゃないか」
2日目を担当させて頂きます、研究生2年目の鈴木貴絵です。
大好きな『銀河鉄道の夜』に影として携わることができ、
とても嬉しい反面自分の筋力と体力の無さに不甲斐なさを感じながら、
筋肉痛と戦う日々を送っています。

今回このブログで、ある博物館の特別展でみた展示が、
個人的にプリオシンでの発掘の場面に繋がったなと思ったので、
その事を書こうと思います。



この絵は私が展示室でみたツチクジラの全身骨格の一部です。
(権利的に撮った写真をそのまま載せるのは…と思ったので、撮ってきた写真をそのままトレースしました。)
なぜツチクジラと思うかもしれませんが、
この骨格標本が個人的に「プリオシンの白い化石」だと思ったからです。
この骨格の展示と共にこのような内容の解説がありました。

東京帝室博物館(現在の東京国立博物館)時代に「トックリクジラ属種不明(Hyperoodon sp.)」と表記されたクジラの標本があった。
1910年アメリカの動物学者がこの標本を観察しに博物館を訪れ、
帰国後この標本は「ツチクジラ(Beraradius bairdii)」であることを初めて指摘した。
その後この標本は国立科学博物館の前身である東京博物館に移され展示されていたが、
第二次世界大戦末期、展示室が取り壊され標本も埋められてしまい、現在その姿を確認することはできない。
もしこの標本が現存していたら、この展示室に飾られていたかもしれない。

私はこの解説を読んだとき、脳裏にプリオシン海岸での場面がよぎり、
今まで自分のなかで掴み切れなかった歴史の歴史が掴めたような気がしました。

ここまで長々と書かせていただきましたが、私自身は発掘の場面には登場しません。
ですがこの場面の最後に歌われる「プリオシンの海辺」を歌うとき私の思う白い化石に思いを馳せながら歌いあげたいです。



発掘の場面にでている同期のごんちゃん!後ろ姿がかっこいい✨



東京演劇アンサンブル 『銀河鉄道の夜』公演40周年記念

東京都 夏の児童演劇祭参加

作=宮沢賢治

脚本=広渡常敏

音楽=林光

演出=小森明子

舞台美術=岡島茂夫 三木元太

衣裳=八重田喜美子

衣裳協力=稲村朋子

映像=高橋啓祐(Nibroll)

舞踏=西田堯 三東瑠璃

音響=田村悳

照明=真壁知恵子

歌唱指導=吉村安見子

宣伝美術=スズキコージ 奥秋圭

舞台監督=浅井純彦

制作=太田昭

照明オペレーター 真壁知恵子

音響オペレーター 大場神 今西工

音響スタッフ 井上尚美

映像オペレーター 革崎文

演出助手 細谷巧 藤井夕奈

舞台スタッフ 篠原祐哉 

協力 株式会社 K Productions (株)エス・シー・アライアンス

世界初演から、40年……
東京の夜空に
ケンタウルス、つゆをふらせ


2022年 8/26(金)・8/27(土)・8/28(日) 
  各日19時開演


池袋西口公園野外劇場・グローバルリングシアター

観劇における新型コロナ感染症対策ご協力のお願い

当日券につきましては、劇団FacebookページTwitterにてお知らせします。

ケンタウルス祭の夜、

ジョバンニは不思議な旅をする。

決して引き返すことのない

軽便鉄道にのって、

本当のさいわいを

見つけだす旅をする……。


語り手   奈須弘子

ジョバンニ 山﨑智子

カムパネルラ 永野愛理

ザネリ   永濱渉

母/尼僧  洪美玉

学者    浅井純彦 

赤ひげ   三木元太

灯台守   小田勇輔

車掌    浅井純彦

青年    和田響き

男の子   冨山小枝

女の子   仙石貴久江

信号手   雨宮大夢

サソリ   青柳万智子(Co.Ruri Mito)

影たち   鈴木貴絵 福井奏美

Web申し込みは下のゲッティのロゴをクリック!


協賛 ケンタウルスの会 (TEE友の会) 

助成 文化庁舞台芸術創造活動活性化事業
 
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】






銀河鉄道の夜 HP