a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

『彼女たちの断片』出演者紹介その6

2022-03-14 13:00:00 | 東京公演
石原燃の新作書き下ろし
『彼女たちの断片』
大学生の多部が望まぬ妊娠をした。友人たちの助けで、中絶薬を使った中絶を試みる。これはその一夜を描いた女たちの物語。

出演者紹介 その6
仙石貴久江 Kikue Sengoku →多部真紀 大学生
バンドの推しとつきあって妊娠してしまった大学生の多部。高校のころからの友人みちるに相談して、中絶薬で中絶することになった。舞台は、多部の告白から始まる。

仙石貴久江はちょうど1年前に芸術劇場で上演した『ウィーンの森の物語』でヒロイン・マリアンネを演じた。父親の決めた相手との婚約を振り切って惚れた男に走り、こどもを産み、男に捨てられ、こどもも殺され、絶望のなか結局父の決めた男とよりを戻しそうになって「もう無理」と終わる。超転落物語の主演を頑張って演じた。一方『宇宙のなかの熊』はキャスト4人の舞台で、黒子役とヒグマのイザベラを演じた。黒子は大いに客席をあたためた。こういうことやらせたら貴久江はピカイチ!! 人懐っこくて愛らしい貴久江の才能が発揮された。その後登場する美人のヒグマとのギャップもよかった。

今回の多部真紀は、多分どこにでもいる普通の女の子。何が違ったかというと、みちるという友達がいたことだろう。ほんとうに信頼できる友がいたから、多部は未知の中絶薬に手を伸ばせた。この夜、おそらく多部には初耳の話がたくさん語られる。(わたしたちにとってもそうだった!) 中絶の歴史とともに、家父長制や優生思想…。そして大人たちが抱えてきた思い。
多部の心を動かしたのは、一人一人の思いだろう。6人の女たちは精一杯、若い多部を守ろうとしてくれた。人に対する温かさや包容力を感知してそれを受け取り手渡せるのが貴久江。そのぬくもりが、多部を通して客席に届けられるだろう。
(小森)





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TEE 東京演劇アンサンブル公演
  彼女たちの断片 作/石原燃 演出/小森明子

—公演日程
—
2022年3月23日(水)~3月27日(日)

  ★=Low Price Day

—会場—
渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール

—チケット—
全席自由/チケット発売順に整理番号発行・整理番号順の入場

料金:前売一般/3800円 
   前売U30/3000円
 
★=Low Price Day/2500円

   ペアチケット/6000円(2枚セット)

   当日/4500円
 TEE Webチケット

助成:文化庁舞台芸術創造活動活性化事業

協賛:ケンタウルスの会(TEE友の会) 

観劇における新型コロナ感染症対策ご協力のお願い

当日券につきましては、劇団FacebookページTwitterにてお知らせします。

—スタッフ—
音楽/国広和毅

舞台美術/香坂奈奈

衣裳/稲村朋子

照明/真壁知恵子

音響/川崎理沙・島猛

映像/三木元太

宣伝美術/ Judith Clay・奥秋圭 

舞台監督/浅井純彦

演出助手/黒川アンナ

制作/太田昭

制作助手/志賀澤子

—登場人物
—
静谷晶(44)グラフィックデザイナー

 洪美玉
天野ゆき(44)グラフィックデザイナー
 
原口久美子
高崎涼(35)グラフィックデザイナー
 
山﨑智子
静谷葉子(70)日仏翻訳者 晶の母

 志賀澤子
天野みちる(20)大学生 天野の娘

 永野愛理
多部真紀(20)大学生 みちるの友だち

 仙石貴久江
水越まゆみ(52)喫茶店店員 葉子の友だち
 
奈須弘子

—あらすじ—

大学生の多部が望まない妊娠をしてしまった。

友人みちるに相談して、海外の支援団体から「中絶薬」を送ってもらって中絶することにした。
みちるの母の同僚であるにカードを借りて送金し、薬は届いた。
中絶薬は二種類、2日間かけて飲む。海外では広く普及している薬だが、日本ではやっと承認申請するところだ。(2021/12/22申請)
安全な場所は?と考えた末、やはり母の同僚のに頼んで泊めてもらうことにした。

この物語は2日目の薬を飲む一夜を描く。

みちるの行動に不信を覚えた母・天野が、晶の家に乗り込んでくる。行動的なみちるだが、母親とはあまり口をきかず、わだかまりを抱えていた。みちるの妊娠を疑った天野に、多部が、自分が妊娠したのだと告げる。

一方、晶の母・葉子の友達で、総菜の宅配をしているまゆみも定期便を持参した。
この7人の女たちが、中絶の一夜を過ごすことになる。

中絶薬のこと、日本の医療のこと、生殖をコントロールする国家、その歴史などが語られる一方、7人のそれぞれが抱えてきたこと…妊娠、中絶、性、レイプ、家父長制、優生思想等が、モノローグや一対一の会話、更にみんなとのお喋りのなかで語られる。

多部は、6人の大人たちによって守られるなかで、無事に終えることができた。
7人の女たちは、それぞれ、この一夜の経験を持ち帰っていく…。





彼女たちの断片 HP

『彼女たちの断片』稽古場より6

2022-03-11 14:00:00 | 稽古場ブログ
本日のブログ担当、水越まゆみ役の奈須弘子です。
公演初日まで2週間をきって焦っている毎日、1日があっという間に終わってしまいます。

この戯曲の私の役まゆみと、石原燃さんの小説『赤い砂を蹴る』に登場する芽衣子さんは、同じ実在の方をモデルにしています。小説を読んだり、お話を伺ったりしてご本人を想像すると、太陽のようなイメージが湧きます。ポカポカと周りを暖かくしたり、雲で覆われてしまうような時もありながら、また顔を出し、ギラギラと情熱的にもなったり…

まだまだ私には足りないところだらけですが、残された時間を大切に、これから沢山の要素も揃っていく中その力を借りながら、変化を楽しんでいきたいと思います。


写真は前回のブログを書いたみおの、椅子をつくっている様子です、自主残業中です!


こちらは今、一番稽古場で名前を呼ばれ稽古場を支えている永濱渉です。「わたるー!」

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TEE 東京演劇アンサンブル公演
  彼女たちの断片 作/石原燃 演出/小森明子

—公演日程
—
2022年3月23日(水)~3月27日(日)

  ★=Low Price Day

—会場—
渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール

—チケット—
全席自由/チケット発売順に整理番号発行・整理番号順の入場

料金:前売一般/3800円 
   前売U30/3000円
 
★=Low Price Day/2500円

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—スタッフ—
音楽/国広和毅

舞台美術/香坂奈奈

衣裳/稲村朋子

照明/真壁知恵子

音響/川崎理沙・島猛

映像/三木元太

宣伝美術/ Judith Clay・奥秋圭 

舞台監督/浅井純彦

演出助手/黒川アンナ

制作/太田昭

制作助手/志賀澤子

—登場人物
—
静谷晶(44)グラフィックデザイナー

 洪美玉
天野ゆき(44)グラフィックデザイナー
 
原口久美子
高崎涼(35)グラフィックデザイナー
 
山﨑智子
静谷葉子(70)日仏翻訳者 晶の母

 志賀澤子
天野みちる(20)大学生 天野の娘

 永野愛理
多部真紀(20)大学生 みちるの友だち

 仙石貴久江
水越まゆみ(52)喫茶店店員 葉子の友だち
 
奈須弘子

—あらすじ—

大学生の多部が望まない妊娠をしてしまった。

友人みちるに相談して、海外の支援団体から「中絶薬」を送ってもらって中絶することにした。
みちるの母の同僚であるにカードを借りて送金し、薬は届いた。
中絶薬は二種類、2日間かけて飲む。海外では広く普及している薬だが、日本ではやっと承認申請するところだ。(2021/12/22申請)
安全な場所は?と考えた末、やはり母の同僚のに頼んで泊めてもらうことにした。

この物語は2日目の薬を飲む一夜を描く。

みちるの行動に不信を覚えた母・天野が、晶の家に乗り込んでくる。行動的なみちるだが、母親とはあまり口をきかず、わだかまりを抱えていた。みちるの妊娠を疑った天野に、多部が、自分が妊娠したのだと告げる。

一方、晶の母・葉子の友達で、総菜の宅配をしているまゆみも定期便を持参した。
この7人の女たちが、中絶の一夜を過ごすことになる。

中絶薬のこと、日本の医療のこと、生殖をコントロールする国家、その歴史などが語られる一方、7人のそれぞれが抱えてきたこと…妊娠、中絶、性、レイプ、家父長制、優生思想等が、モノローグや一対一の会話、更にみんなとのお喋りのなかで語られる。

多部は、6人の大人たちによって守られるなかで、無事に終えることができた。
7人の女たちは、それぞれ、この一夜の経験を持ち帰っていく…。





彼女たちの断片 HP

『彼女たちの断片』出演者紹介その5

2022-03-10 14:00:00 | 東京公演
石原燃の新作書き下ろし
『彼女たちの断片』
大学生の多部が望まぬ妊娠をした。友人たちの助けで、中絶薬を使った中絶を試みる。これはその一夜を描いた女たちの物語。

出演者紹介 その4
永野愛理 Eri Nagano →天野みちる 大学生
多部の高校からの友人。多部から相談を受け、海外から中絶薬を取り寄せる手段のあることをみつけ、多部をサポートする。アセクシャルを自認しており、それがもとで恋人と別れた経験もある。忙しい母天野とはギクシャクしている。

永野愛理は既にたくさんの主演、ヒロインを演じてきた実力ある俳優。『無実』では盲目の踊り子アプゾルート、『最後の審判の日』では主人公の人生を狂わせたアンナ、『宇宙のなかの熊』ではメンドリのポリー。私のお気に入りは『揺れる』のコロス。超スピードで目くるめく展開していくサブカルてんこ盛りの本だが、状況をサッと変えていく手腕は見事だった!

パンフの編集部に欠かせない人材で、読むことも好きだし、情報へのアクセスも厭わず早い。

今回の天野みちるは、多部のためにネットワークを築いていく。母に対しては素直になれないが、大人に助けを請うことを恐れない。権利意識も高い。永野にぴったり。母・天野は娘の成長した姿を目にすることになる。一方みちるも、母の在り方、信頼と尊敬を集める母を改めて認識する。
マイノリティだからこそより広い世界を学び、人との繋がりを深めていくちょっととんがったみちる。Z世代の希望だと思う。みちるがいるからこそ、ここにいる人たちはこんなにも語るのかもしれない。賢いけど不器用で、じっと自分の性をみつめるみちるを、みちるを演る永野を、ぜひご覧ください。

どんどん文章長くなってきた…反省
(小森)





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TEE 東京演劇アンサンブル公演
  彼女たちの断片 作/石原燃 演出/小森明子

—公演日程
—
2022年3月23日(水)~3月27日(日)

  ★=Low Price Day

—会場—
渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール

—チケット—
全席自由/チケット発売順に整理番号発行・整理番号順の入場

料金:前売一般/3800円 
   前売U30/3000円
 
★=Low Price Day/2500円

   ペアチケット/6000円(2枚セット)

   当日/4500円
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—スタッフ—
音楽/国広和毅

舞台美術/香坂奈奈

衣裳/稲村朋子

照明/真壁知恵子

音響/川崎理沙・島猛

映像/三木元太

宣伝美術/ Judith Clay・奥秋圭 

舞台監督/浅井純彦

演出助手/黒川アンナ

制作/太田昭

制作助手/志賀澤子

—登場人物
—
静谷晶(44)グラフィックデザイナー

 洪美玉
天野ゆき(44)グラフィックデザイナー
 
原口久美子
高崎涼(35)グラフィックデザイナー
 
山﨑智子
静谷葉子(70)日仏翻訳者 晶の母

 志賀澤子
天野みちる(20)大学生 天野の娘

 永野愛理
多部真紀(20)大学生 みちるの友だち

 仙石貴久江
水越まゆみ(52)喫茶店店員 葉子の友だち
 
奈須弘子

—あらすじ—

大学生の多部が望まない妊娠をしてしまった。

友人みちるに相談して、海外の支援団体から「中絶薬」を送ってもらって中絶することにした。
みちるの母の同僚であるにカードを借りて送金し、薬は届いた。
中絶薬は二種類、2日間かけて飲む。海外では広く普及している薬だが、日本ではやっと承認申請するところだ。(2021/12/22申請)
安全な場所は?と考えた末、やはり母の同僚のに頼んで泊めてもらうことにした。

この物語は2日目の薬を飲む一夜を描く。

みちるの行動に不信を覚えた母・天野が、晶の家に乗り込んでくる。行動的なみちるだが、母親とはあまり口をきかず、わだかまりを抱えていた。みちるの妊娠を疑った天野に、多部が、自分が妊娠したのだと告げる。

一方、晶の母・葉子の友達で、総菜の宅配をしているまゆみも定期便を持参した。
この7人の女たちが、中絶の一夜を過ごすことになる。

中絶薬のこと、日本の医療のこと、生殖をコントロールする国家、その歴史などが語られる一方、7人のそれぞれが抱えてきたこと…妊娠、中絶、性、レイプ、家父長制、優生思想等が、モノローグや一対一の会話、更にみんなとのお喋りのなかで語られる。

多部は、6人の大人たちによって守られるなかで、無事に終えることができた。
7人の女たちは、それぞれ、この一夜の経験を持ち帰っていく…。





彼女たちの断片 HP

『彼女たちの断片』稽古場より5

2022-03-08 18:00:00 | 稽古場ブログ

ブログ担当、静谷晶役をやります洪美玉です。

何だか毎年2月が過ぎるのは早くて、あっという間に3月、本番まで後約2週間になってしまった!
色々あって、でも女性だけのキャストというのはとっても新鮮で、そんな環境におかれたことなかったから、何だかそわそわもするんだけど、すごく自分と身近なことをやってるなーって感じがして、作品で語られてることへの興味は尽きません。今までとはちょっと違う「届けたい」という思いが沸々と沸き上がってます。

これは身内発言のですが、今までそれぞれの作品でメインをはっていた女優陣が一堂に会する。
今まで見たことのないやり取り。贅沢ですよー(笑)

私は今回の装置の椅子を作るのにはまっていて、柔らかい曲線美を出そうと包丁やハサミでカットする作業が大好きで、夢に出てくるほど。




今、やる意味のある芝居だと思います。私、若い時にこのような芝居見たかったなー
あらゆる世代のあらゆる性自認をする方々に見て欲しいです。劇場でお待ちしております。







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TEE 東京演劇アンサンブル公演
  彼女たちの断片 作/石原燃 演出/小森明子

—公演日程
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2022年3月23日(水)~3月27日(日)

  ★=Low Price Day

—会場—
渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール

—チケット—
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料金:前売一般/3800円 
   前売U30/3000円
 
★=Low Price Day/2500円

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音楽/国広和毅

舞台美術/香坂奈奈

衣裳/稲村朋子

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映像/三木元太

宣伝美術/ Judith Clay・奥秋圭 

舞台監督/浅井純彦

演出助手/黒川アンナ

制作/太田昭

制作助手/志賀澤子

—登場人物
—
静谷晶(44)グラフィックデザイナー

 洪美玉
天野ゆき(44)グラフィックデザイナー
 
原口久美子
高崎涼(35)グラフィックデザイナー
 
山﨑智子
静谷葉子(70)日仏翻訳者 晶の母

 志賀澤子
天野みちる(20)大学生 天野の娘

 永野愛理
多部真紀(20)大学生 みちるの友だち

 仙石貴久江
水越まゆみ(52)喫茶店店員 葉子の友だち
 
奈須弘子

—あらすじ—

大学生の多部が望まない妊娠をしてしまった。

友人みちるに相談して、海外の支援団体から「中絶薬」を送ってもらって中絶することにした。
みちるの母の同僚であるにカードを借りて送金し、薬は届いた。
中絶薬は二種類、2日間かけて飲む。海外では広く普及している薬だが、日本ではやっと承認申請するところだ。(2021/12/22申請)
安全な場所は?と考えた末、やはり母の同僚のに頼んで泊めてもらうことにした。

この物語は2日目の薬を飲む一夜を描く。

みちるの行動に不信を覚えた母・天野が、晶の家に乗り込んでくる。行動的なみちるだが、母親とはあまり口をきかず、わだかまりを抱えていた。みちるの妊娠を疑った天野に、多部が、自分が妊娠したのだと告げる。

一方、晶の母・葉子の友達で、総菜の宅配をしているまゆみも定期便を持参した。
この7人の女たちが、中絶の一夜を過ごすことになる。

中絶薬のこと、日本の医療のこと、生殖をコントロールする国家、その歴史などが語られる一方、7人のそれぞれが抱えてきたこと…妊娠、中絶、性、レイプ、家父長制、優生思想等が、モノローグや一対一の会話、更にみんなとのお喋りのなかで語られる。

多部は、6人の大人たちによって守られるなかで、無事に終えることができた。
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彼女たちの断片 HP

『彼女たちの断片』出演者紹介その4

2022-03-06 16:00:00 | 東京公演

石原燃の新作書き下ろし
『彼女たちの断片』
大学生の多部が望まぬ妊娠をした。友人たちの助けで、中絶薬を使った中絶を試みる。これはその一夜を描いた女たちの物語。

出演者紹介 その4
志賀澤子 Sawako Shiga →静谷葉子 日仏翻訳者
晶の母。戦後民主主義の風をいっぱい受けて育った世代。若いころにフランスのセックスデモを見て大きな刺激を受けた。晶が妊娠した時すぐに中絶をサポートしたが、それが晶の真意だったのか、この夜を機会に考えたりしている。日本が辿ってきた中絶の歴史や背景を語る。

志賀澤子、劇団代表、今回の石原燃さん書き下ろしの企画者。現役の役者としては劇団最古参となった。俳優だけでなく海外公演のプロデュースなどでも活躍。今は膨大なセリフと格闘している。『かもめ』アルカージナ、『母』ペラゲーヤ・ウラーソワ、『沖縄』波平秀、等々代表作は数多ある。近年では『泥棒たち』のイーラ・ダウィドフ、『ウィーンの森の物語』祖母役などで存在感を見せた。志賀は強い女の役が多いが、私はその昔岸田國の『古い玩具』でみせた、柔らかな志賀も印象に残っている。

今回の静谷葉子は、自由で常識にとらわれない奔放な人。恋多きシングルマザー。心のままに生きてきたんだろうなと想像する。志賀にはまさにぴったりの役。ペルーで生まれた移民2世のまゆみと出会い、また若返っているのかな? この時代の女はポジティブで強いなと思う。
翻訳劇が多い劇団で、久しぶりの書き下ろし新作の実現に向けて、劇団代表としても「必ず成功させる」と意気込んでいる。ちなみに先日誕生日を迎え、傘寿を越えてもバリバリ元気に稽古している。

代表なんで写真多めに。

『泥棒たち』


『林檎園日記』


『目をさませトラゴロウ』リーディング



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TEE 東京演劇アンサンブル公演
  彼女たちの断片 作/石原燃 演出/小森明子

—公演日程
—
2022年3月23日(水)~3月27日(日)

  ★=Low Price Day

—会場—
渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール

—チケット—
全席自由/チケット発売順に整理番号発行・整理番号順の入場

料金:前売一般/3800円 
   前売U30/3000円
 
★=Low Price Day/2500円

   ペアチケット/6000円(2枚セット)

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舞台美術/香坂奈奈

衣裳/稲村朋子

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映像/三木元太

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舞台監督/浅井純彦

演出助手/黒川アンナ

制作/太田昭

制作助手/志賀澤子

—登場人物
—
静谷晶(44)グラフィックデザイナー

 洪美玉
天野ゆき(44)グラフィックデザイナー
 
原口久美子
高崎涼(35)グラフィックデザイナー
 
山﨑智子
静谷葉子(70)日仏翻訳者 晶の母

 志賀澤子
天野みちる(20)大学生 天野の娘

 永野愛理
多部真紀(20)大学生 みちるの友だち

 仙石貴久江
水越まゆみ(52)喫茶店店員 葉子の友だち
 
奈須弘子

—あらすじ—

大学生の多部が望まない妊娠をしてしまった。

友人みちるに相談して、海外の支援団体から「中絶薬」を送ってもらって中絶することにした。
みちるの母の同僚であるにカードを借りて送金し、薬は届いた。
中絶薬は二種類、2日間かけて飲む。海外では広く普及している薬だが、日本ではやっと承認申請するところだ。(2021/12/22申請)
安全な場所は?と考えた末、やはり母の同僚のに頼んで泊めてもらうことにした。

この物語は2日目の薬を飲む一夜を描く。

みちるの行動に不信を覚えた母・天野が、晶の家に乗り込んでくる。行動的なみちるだが、母親とはあまり口をきかず、わだかまりを抱えていた。みちるの妊娠を疑った天野に、多部が、自分が妊娠したのだと告げる。

一方、晶の母・葉子の友達で、総菜の宅配をしているまゆみも定期便を持参した。
この7人の女たちが、中絶の一夜を過ごすことになる。

中絶薬のこと、日本の医療のこと、生殖をコントロールする国家、その歴史などが語られる一方、7人のそれぞれが抱えてきたこと…妊娠、中絶、性、レイプ、家父長制、優生思想等が、モノローグや一対一の会話、更にみんなとのお喋りのなかで語られる。

多部は、6人の大人たちによって守られるなかで、無事に終えることができた。
7人の女たちは、それぞれ、この一夜の経験を持ち帰っていく…。





彼女たちの断片 HP

『彼女たちの断片』稽古場より4

2022-03-05 12:00:00 | 稽古場ブログ
こんにちは!!
ブログ担当の山崎です。

今回の芝居は前回の『タージマハルの衛兵』とは打って変わって女性だけ!!!!!(とは言ってもタージも裏を合わせたら女性の方が多かったけれど…)
ここまで女性ばかりのお芝居は初めての経験かもしれません…笑
とても新鮮な気持ちで日々稽古に作業に没頭しています。

自分と向き合う、性と向き合う、他者と向き合う、そうやって過ごしています。

女性ばかりの芝居ですが、男性にも観てもらいたい舞台ですので、どうか遠ざけずに寄り添って頂けたらと切実に思っています。
優しく、暖かい、そんな空間を作れることを願って、明日からも稽古に励もうと思います。


舞台の一部↑
これがどうなるのかは本番を見てのお楽しみです♪

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TEE 東京演劇アンサンブル公演
  彼女たちの断片 作/石原燃 演出/小森明子

—公演日程
—
2022年3月23日(水)~3月27日(日)

  ★=Low Price Day

—会場—
渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール

—チケット—
全席自由/チケット発売順に整理番号発行・整理番号順の入場

料金:前売一般/3800円 
   前売U30/3000円
 
★=Low Price Day/2500円

   ペアチケット/6000円(2枚セット)

   当日/4500円
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衣裳/稲村朋子

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映像/三木元太

宣伝美術/ Judith Clay・奥秋圭 

舞台監督/浅井純彦

演出助手/黒川アンナ

制作/太田昭

制作助手/志賀澤子

—登場人物
—
静谷晶(44)グラフィックデザイナー

 洪美玉
天野ゆき(44)グラフィックデザイナー
 
原口久美子
高崎涼(35)グラフィックデザイナー
 
山﨑智子
静谷葉子(70)日仏翻訳者 晶の母

 志賀澤子
天野みちる(20)大学生 天野の娘

 永野愛理
多部真紀(20)大学生 みちるの友だち

 仙石貴久江
水越まゆみ(52)喫茶店店員 葉子の友だち
 
奈須弘子

—あらすじ—

大学生の多部が望まない妊娠をしてしまった。

友人みちるに相談して、海外の支援団体から「中絶薬」を送ってもらって中絶することにした。
みちるの母の同僚であるにカードを借りて送金し、薬は届いた。
中絶薬は二種類、2日間かけて飲む。海外では広く普及している薬だが、日本ではやっと承認申請するところだ。(2021/12/22申請)
安全な場所は?と考えた末、やはり母の同僚のに頼んで泊めてもらうことにした。

この物語は2日目の薬を飲む一夜を描く。

みちるの行動に不信を覚えた母・天野が、晶の家に乗り込んでくる。行動的なみちるだが、母親とはあまり口をきかず、わだかまりを抱えていた。みちるの妊娠を疑った天野に、多部が、自分が妊娠したのだと告げる。

一方、晶の母・葉子の友達で、総菜の宅配をしているまゆみも定期便を持参した。
この7人の女たちが、中絶の一夜を過ごすことになる。

中絶薬のこと、日本の医療のこと、生殖をコントロールする国家、その歴史などが語られる一方、7人のそれぞれが抱えてきたこと…妊娠、中絶、性、レイプ、家父長制、優生思想等が、モノローグや一対一の会話、更にみんなとのお喋りのなかで語られる。

多部は、6人の大人たちによって守られるなかで、無事に終えることができた。
7人の女たちは、それぞれ、この一夜の経験を持ち帰っていく…。





彼女たちの断片 HP

第27回 戯曲を読む会のご案内

2022-03-04 21:36:36 | 芝居小屋企画


嬉しいことに少しずつ参加者が増えてきました。

3月の戯曲を読む会のご案内です。



会の実施に際しまして、新型コロナ感染症拡散防止の観点より、以下のような対応をしてまいります。


・入場時に消毒、検温など感染症予防対策を実施します。
・参加人数に制限をかけさせていただきます。
・普段よりもこまめな換気
・ソーシャルディスタンスを意識した座席配置






この「戯曲を読む会」とは、劇団員の提案による、いろんな戯曲を皆で声に出して読んでみようという会です。


朗読会・読書会の戯曲版、というとイメージしやすいかもしれません。


ワークショップという形式ではないので、俳優ではない方でも気軽に参加しています。



第27回はウジェーヌ・イヨネスコ作『犀』を読みます。









そして・・・・・・


今回も・・・・・・



「学生無料」になります!!!!


若い方が戯曲に触れる機会を増やせたらと思ってのことです。


この会では長時間の作品や難解な作品はあまり取り上げません。


読んだときの率直な気持ちを大事にする場ですので、あまりハードルを上げすぎず、お気軽に参加してくれればと思います。



もちろん、戯曲に興味がある方や作品について話し合ってみたい方、「少しだけ演劇やってみたい・・・」と思っている方等も、是非ご参加下さい!


日時 3月12日(土) 16時00分~
場所 野火止公民館(ふるさと新座館)
参加費 500円(会場費等・学生無料)


参加希望の方は2日前までに048-423-2521、もしくはteeyomukai@gmail.comご連絡ください。
ご質問等もお気軽にお待ちしています。






これまでに取り上げた作家(敬称略)
アーノルド・ウェスカー、小沢正、アーサー・ミラー、ニール・サイモン、安部公房、篠原久美子、李ボラム、レジナルド・ローズ、坂手洋二、オスカー・ワイルド、岸田國士、J・B・プリーストリー、宮本研、テネシー・ウィリアムズ、カレル・チャペック...等


チラシデザインは劇団員の山﨑智子です!






東京演劇アンサンブルHP
http://www.tee.co.jp



ウジェーヌ・イヨネスコ(1909-1994 ) フランスで主に活躍したルーマニアの劇作家である。アイルランド出身のサミュエル・ベケット、カフカース生まれのアルチュール・アダモフとともに、フランスの不条理演劇を代表する作家の一人として知られている。
50年、処女戯曲『禿(はげ)の女歌手』がニコラ・バタイユ演出によってノクタンビュール座で上演されたことで、いわゆるアンチ・テアトル(反演劇)の先駆となった。
 初期の作品『授業』(1951初演)、『椅子(いす)』(1952)、『義務の犠牲者』(1953)、『アメデまたはいかに厄介払いするか?』(1954)、『ジャックまたは服従』(1955)などは激しい反発を巻き起こしたが、1956年『椅子』の再演によって、彼の作品は一般大衆に浸透した。それ以来やや前衛性は緩和されて寓話(ぐうわ)性や風刺性が増し、『無給の殺し屋』(1959)、『犀(さい)』(1960)、『瀕死(ひんし)の王』(1962)など、主人公ベランジェが登場して筋の論理的発展を構成し、作品相互のつながりさえつくりだすようになる。とくに『犀』は国立劇場オデオン座でジャン・ルイ・バロー演出により上演されたほか、世界各地で上演された。66年コメディ・フランセーズにおいて大作『渇きと飢え』が上演され、70年にはついにアカデミー会員に選ばれる。その後『殺戮(さつりく)ゲーム』(1970)、『このすばらしい娼家(しょうか)』(1973)などを書き、近作に『死者たちへの旅』(1980)。戯曲以外には、短編小説『大佐の写真』(1962)、評論集『ノート・反ノート』(1958)などがある。



東京演劇アンサンブル
1954年4月,俳優座養成所を卒業した3期生の有志が結成。初めは劇団三期会を名のったが,67年 12月現名称に改称した。早くからブレヒト作品に取組み,80年元映画スタジオを改装して設けた劇場「ブレヒトの芝居小屋」を開場,活動の拠点とする。広渡常敏演出によるブレヒト作『セチュアンの善人』,『ガリレイの生涯』,チェーホフ作『かもめ』などが代表作。岸田国士作品の連続上演も行なった
2019年、40年間続いたブレヒトの芝居小屋を閉じ、埼玉県新座市野火止へ移転する



『彼女たちの断片』出演者紹介その3

2022-03-03 19:00:00 | 東京公演
石原燃の新作書き下ろし
『彼女たちの断片』
大学生の多部が望まぬ妊娠をした。友人たちの助けで、中絶薬を使った中絶を試みる。これはその一夜を描いた女たちの物語。


出演者紹介 その3
山﨑智子 Tomoko Yamazaki →高崎涼 広告デザイナー
みちるの母、天野の事務所で働くデザイナー。昔、レイプされた経験があり、それを乗り越えようと、自身の身体を守るための知識を積み上げてきた。みちるはそんな涼のツイートを見て、涼に中絶薬のことを相談する。

山﨑智子は『忘却のキス』で華々しくデビューした。まだ入団したばかりの山﨑は、大人たちを圧倒する爆発力と存在感を示した。あれは衝撃的だった。
その後『銀河鉄道の夜』のジョバンニ、『おじいちゃんの口笛』のベッラ、『トゥランドット姫』などの少年役、『揺れる』のパンクなお姉ちゃんも印象的。とにかく山﨑は印象的なのだ。これは役者として大きな強みだ。

今回の高崎涼は、Wikiみたいになんでも答えてくれる。でも、自分の心はなかなか心は明かさない。それがある瞬間破れる。どうしてもわかってほしいという思いが溢れる。
山﨑にとっては初めてのタイプの役だ、と」思っていたが、今となっては山﨑にぴったりの役だと思う。ぜひこのパンチのある引きこもりの、けど人を求めてやまない涼のパワーを見てほしい。
(小森)





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TEE 東京演劇アンサンブル公演
  彼女たちの断片 作/石原燃 演出/小森明子

—公演日程
—
2022年3月23日(水)~3月27日(日)

  ★=Low Price Day

—会場—
渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール

—チケット—
全席自由/チケット発売順に整理番号発行・整理番号順の入場

料金:前売一般/3800円 
   前売U30/3000円
 
★=Low Price Day/2500円

   ペアチケット/6000円(2枚セット)

   当日/4500円
 TEE Webチケット

助成:文化庁舞台芸術創造活動活性化事業

協賛:ケンタウルスの会(TEE友の会) 

観劇における新型コロナ感染症対策ご協力のお願い

当日券につきましては、劇団FacebookページTwitterにてお知らせします。

—スタッフ—
音楽/国広和毅

舞台美術/香坂奈奈

衣裳/稲村朋子

照明/真壁知恵子

音響/川崎理沙・島猛

映像/三木元太

宣伝美術/ Judith Clay・奥秋圭 

舞台監督/浅井純彦

演出助手/黒川アンナ

制作/太田昭

制作助手/志賀澤子

—登場人物
—
静谷晶(44)グラフィックデザイナー

 洪美玉
天野ゆき(44)グラフィックデザイナー
 
原口久美子
高崎涼(35)グラフィックデザイナー
 
山﨑智子
静谷葉子(70)日仏翻訳者 晶の母

 志賀澤子
天野みちる(20)大学生 天野の娘

 永野愛理
多部真紀(20)大学生 みちるの友だち

 仙石貴久江
水越まゆみ(52)喫茶店店員 葉子の友だち
 
奈須弘子

—あらすじ—

大学生の多部が望まない妊娠をしてしまった。

友人みちるに相談して、海外の支援団体から「中絶薬」を送ってもらって中絶することにした。
みちるの母の同僚であるにカードを借りて送金し、薬は届いた。
中絶薬は二種類、2日間かけて飲む。海外では広く普及している薬だが、日本ではやっと承認申請するところだ。(2021/12/22申請)
安全な場所は?と考えた末、やはり母の同僚のに頼んで泊めてもらうことにした。

この物語は2日目の薬を飲む一夜を描く。

みちるの行動に不信を覚えた母・天野が、晶の家に乗り込んでくる。行動的なみちるだが、母親とはあまり口をきかず、わだかまりを抱えていた。みちるの妊娠を疑った天野に、多部が、自分が妊娠したのだと告げる。

一方、晶の母・葉子の友達で、総菜の宅配をしているまゆみも定期便を持参した。
この7人の女たちが、中絶の一夜を過ごすことになる。

中絶薬のこと、日本の医療のこと、生殖をコントロールする国家、その歴史などが語られる一方、7人のそれぞれが抱えてきたこと…妊娠、中絶、性、レイプ、家父長制、優生思想等が、モノローグや一対一の会話、更にみんなとのお喋りのなかで語られる。

多部は、6人の大人たちによって守られるなかで、無事に終えることができた。
7人の女たちは、それぞれ、この一夜の経験を持ち帰っていく…。





彼女たちの断片 HP

『彼女たちの断片』稽古場より3

2022-03-01 20:00:00 | 稽古場ブログ
今回、女性だけのキャストを男性が一緒に支えてくれ、というわけで舞台監督の仕事を引き受けた、浅井です。

装置は香坂奈奈さん。『最後の審判』『沖縄ミルクプラントの最后』でもダイナミックで力強い装置が印象的でした。今回どんな装置かは観てのお楽しみだが、面白いものをご紹介すると、「アンモ階段」。



普通階段を作ろうとすると、4~5センチの厚みの、幅も30センチ以上の丈夫な材木を左右二本使い、踏み板の部分の切り込みを入れたり材を打ち付けて踏み板を固定しなければいけないが、このアンモ階段は 貫板とコンパネと4mmベニヤ という何時でも何処でも手に入るポピュラーな材で作ることができるのがスゴイ!聞くところによると、昔の裏方さんはよく使ってたそうだが、僕は今回初めて知った。

因みにアンモ階段のアンモとは、ネットで調べるとアンモナイトのような螺旋階段が語源のようだが、詳しいことはわからない。このご時世終演後にゆっくり見ていってくださいとは言えませんが、そんなものも使っているんだな と興味を持って貰えれば。


稽古場は、とっても濃密な読み稽古を続け、その成果は立ち稽古に顕著に表れていると思います。
何かを知ってもらうためではなく、それぞれの人間の小さな心の動きを大切にしながら、稽古は進んでいます。

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TEE 東京演劇アンサンブル公演
  彼女たちの断片 作/石原燃 演出/小森明子

—公演日程
—
2022年3月23日(水)~3月27日(日)

  ★=Low Price Day

—会場—
渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール

—チケット—
全席自由/チケット発売順に整理番号発行・整理番号順の入場

料金:前売一般/3800円 
   前売U30/3000円
 
★=Low Price Day/2500円

   ペアチケット/6000円(2枚セット)

   当日/4500円
 TEE Webチケット

助成:文化庁舞台芸術創造活動活性化事業

協賛:ケンタウルスの会(TEE友の会) 

観劇における新型コロナ感染症対策ご協力のお願い

当日券につきましては、劇団FacebookページTwitterにてお知らせします。

—スタッフ—
音楽/国広和毅

舞台美術/香坂奈奈

衣裳/稲村朋子

照明/真壁知恵子

音響/川崎理沙・島猛

映像/三木元太

宣伝美術/ Judith Clay・奥秋圭 

舞台監督/浅井純彦

演出助手/黒川アンナ

制作/太田昭

制作助手/志賀澤子

—登場人物
—
静谷晶(44)グラフィックデザイナー

 洪美玉
天野ゆき(44)グラフィックデザイナー
 
原口久美子
高崎涼(35)グラフィックデザイナー
 
山﨑智子
静谷葉子(70)日仏翻訳者 晶の母

 志賀澤子
天野みちる(20)大学生 天野の娘

 永野愛理
多部真紀(20)大学生 みちるの友だち

 仙石貴久江
水越まゆみ(52)喫茶店店員 葉子の友だち
 
奈須弘子

—あらすじ—

大学生の多部が望まない妊娠をしてしまった。

友人みちるに相談して、海外の支援団体から「中絶薬」を送ってもらって中絶することにした。
みちるの母の同僚であるにカードを借りて送金し、薬は届いた。
中絶薬は二種類、2日間かけて飲む。海外では広く普及している薬だが、日本ではやっと承認申請するところだ。(2021/12/22申請)
安全な場所は?と考えた末、やはり母の同僚のに頼んで泊めてもらうことにした。

この物語は2日目の薬を飲む一夜を描く。

みちるの行動に不信を覚えた母・天野が、晶の家に乗り込んでくる。行動的なみちるだが、母親とはあまり口をきかず、わだかまりを抱えていた。みちるの妊娠を疑った天野に、多部が、自分が妊娠したのだと告げる。

一方、晶の母・葉子の友達で、総菜の宅配をしているまゆみも定期便を持参した。
この7人の女たちが、中絶の一夜を過ごすことになる。

中絶薬のこと、日本の医療のこと、生殖をコントロールする国家、その歴史などが語られる一方、7人のそれぞれが抱えてきたこと…妊娠、中絶、性、レイプ、家父長制、優生思想等が、モノローグや一対一の会話、更にみんなとのお喋りのなかで語られる。

多部は、6人の大人たちによって守られるなかで、無事に終えることができた。
7人の女たちは、それぞれ、この一夜の経験を持ち帰っていく…。





彼女たちの断片 HP