ブログをご覧のみなさまこんにちは。
『行ったり来たり』では舞台監督を務めております永濱 渉です。
3月に入り着々と初日が迫って来ました。
稽古場ではこれから追い込みが始まろうかというところです。
主人公のハヴリチェクはこっちの国でドラッグストアを営んでいましたが破産。生活保護を申請しますが、「あなたの生まれた場所はあっちの国で、あなたは外国人だからダメ」と、拒否されあっちの国に強制国外追放になってしまいます。
ですがあっちの国に行くと、「20年前に外国に住んでいる国民は所轄の領事館に届出をしないと国籍を失うという法律を公布した」と言われ、入国を拒否され国に戻れと言われます。こっちの国に戻ってきますが、あっちの国の法律など知らんと入国を拒否。あっちの国に行ってもルールはルールです、例外はありませんと入国拒否。しまいには中立地帯の橋の上で寝ればいい!と怒鳴られてしまいます。
本作は茶番劇と銘打っていますが、劇中では中々にどぎついことが行われていきます。
国籍、肌の色、性別、人と人とを分ける境界線はいくつもありますが、それが一つ違うだけで目の前の"人"は、自分と同じ"人"では無くなってしまうのでしょうか?
僕たちは何をもって他人を"人"とみなしているのでしょうか?
稽古をしながら色々な考えが巡っていきます。
さてさて、普段は俳優である僕ですが、今回は舞台監督です。
舞台監督って何やる人?と思っている方もいらっしゃると思います。団体ごとに差異はあると思いますが、アンサンブルの舞台監督はとにかくあれやったりこれやったり色々やることがあります(笑)
稽古スケジュールから作業の進捗状況の管理、進行、公演に必要な消防署などへの書類提出etc…
ざっくり言うと、「稽古や公演が円滑に進むようにする」のが舞台監督の仕事になります。
なので本来ならば毎日稽古場にいなければならないのですが、昨年5月に産まれた娘がいる為中々稽古場行けない日も…
そんな僕のことを強力に補佐してくれるのが舞台監督助手の3人!
補佐どころか仕事丸投げみたいになってますが(笑)
とにかくこのお三方のおかげで現在まで滞りなく稽古が進んでおります、ありがたや、ありがたや。
舞台装置もほぼほぼ組み上がり、残す作業もあと少し。たぶん。
色々とお手をお借りしていますが、娘と一緒に最後まで舞台監督の仕事を全うしようと思います!
あと、前回のブログでご紹介した音楽のmonjeさん、いくつかYouTubeで楽曲が聴けるのでそちらも是非。
僕のオススメは「ippo」です。
ではでは、次回のブログは洪美玉さんです、お楽しみに。
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東京演劇アンサンブル創立70周年記念公演 第一弾
行ったり来たり
エデン・フォン・ホルヴァート/作
大塚直/訳・ドラマトゥルク
公家義徳/演出
2024
3/23 (土) 14:00★
3/24 (日) 14:00★
野火止RAUM
3/28 (木) 19:00
3/29 (金) 14:00/19:00
3/30 (土) 14:00/19:00★
3/31 (日) 14:00
すみだパークシアター倉
全席自由
前売一般/4,300円
前売U30/3,300円
★=Low Price Day/3,000円
当日/4,800円
Staff
音楽/monje
舞台美術/公家義徳
衣裳/稲村朋子
照明/真壁知恵子
音響/島猛
舞台監督/永濱渉
宣伝美術/本多敬 永野愛理
制作/小森明子 太田昭
Cast
ハヴリチェク/永野愛理
サメク/洪美玉
エーファ/福井奏美
コンスタンティン/雨宮大夢
ムルシツカ/浅井純彦
ハヌシュ夫人/西井裕美(フリー)
X/原口久美子
Y/志賀澤子
個人教育者/二宮聡(フリー)
その妻/鈴木貴絵
レーダ夫人/町田聡子
シュムッグリチンスキー/小田勇輔
公演詳細、チケットのお申し込みはHPにて