トルコの対IS行動：空爆開始、デモ禁止

BBC Turkey's air force hits IS and PKK in Syria and Iraq 26 July 2015

　トルコ軍、ISおよびPKKに対して空爆。590名の容疑者を拘束。Suruc爆弾事件を受けてのこと。なおPKKは、ISと共同して左翼活動家たちを狙ってSuruc爆弾事件を行ったというのだそうで。

トルコはISと対決せず、曖昧な態度だったが、数日前に多数の若者が命を失うISによる自爆テロに遭い、更にシリア側からISに銃撃された結果、米軍にインシュリク基地からのIS空爆を容認。 「テロリストを攻撃しなければ攻撃されない」という左派の良く聞くセオリーが崩れた一例。

— Strike Shiraishi (@stonewhite1) 2015, 7月 24

　―「テロリストを攻撃しなければ攻撃されない」みたいな話は時折耳にする感がないではない。米国に追随しなければ―というのは、米国＝テロリストへの攻撃者と同一視されるもとだ、攻撃されるもとだというわけだろう。

　が、それは、テロリスト側の”善意”に依存した発想ではある。ひとの善意を信じるのは美しいが、安倍首相がイスラエル訪問した際に対Islamic State行動に言及したことがあったと思うが、その時点で既に数名の日本人が誘拐されていたのであった。

　…まあ、この場合は、”既にトルコは米国と協議していたのであるから、実質的に既に対テロ攻撃国だったのだ！”とかいう言い訳はあるけど、べつにまあ、好き好んで、曖昧な立場を取る国を明確な敵国の位置に押し込まんでもよさそうなものでもある。

　なおトルコでは、イスタンブールで行われようとしたpeace marchを禁じたという。挑発的な行動と交通の障害を引き起こす可能性を案じて、という理由だ。