空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

我が子を探して穴を掘る―Veracruzの母親たち

2018-11-11 15:46:01 | Newsメモ
BBC Mexico mothers search for mass graves after tip-off 6 Nov 2018

A group of Mexican mothers looking for their missing children is digging up a site in the eastern state of Veracruz in search of mass graves.

 …いやほんと、人を殺すコストの低いところはキッツイですよね…。

Official figures suggest that there are 3,600 open cases of disappearances in Veracruz but the state attorney general, Jorge Winckler, says that those are only the cases in which relatives officially reported the disappearance to the police. The real figure could be much higher, Mr Winckler said.

 公的に警察に届けられた行方不明事件にかぎっても3600件。50万~周辺人口をふくめて70万程度で(参考:Wikipedia日本語版ベラクルス)それほどというのは…まあまず確実に200人に一人は消えているということで、ああ、それは他人事じゃないわ…。

関連:「メキシコ・ヴェラクルーズで集団埋葬遺体群発見(2018-09-08)」

BBC Mexico: Five human heads found on Veracruz taxi bonnet 5 January 2018

 タクシーのボンネットに人の頭部が5つほど、というのは…これで流石に報道に乗るということは、まあ…橋の欄干にひとがひとり釣り下がったくらいなら「まれによくあること」で流されるということだな。

関連:「メキシコ:観光地周辺の橋三箇所に吊るす(2017-12-22)」

 ともあれ

The state of Veracruz, where the bodies were discovered, suffered 2,200 homicides between December 2016 and December 2017.

 50万~70万程度の都市で一年間に2200件の殺人が認知されてる、というわけ。
 たとえば”100万都市”仙台の「凶悪犯(殺人、強盗、放火…)」認知数は平成30年9月末までで25件(仙台市内の治安情勢)。こうなると単純比較で治安の悪さがはかれる、つまり確実に200倍以上、向うのほうが治安が悪い。行方不明者はまず確実に死んでるだろうと想定すると(なにしろ母親たちは、我が子の発見のために穴を掘るのだ…)、どう割り引いても400~600倍は堅い。

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