空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

11ヶ月女児の死:コンゴ

2007-11-30 18:31:45 | Newsメモ
 さすがにあまりにあまりな話ですが:

BBC news, Africa DR Congo child rape victim dies 29 November 2007

 国連曰く,コンゴ東部で11ヶ月の女児がrapeされて,その翌日に死亡。犯人は20歳,警察に捕まり,終身刑に臨む。

 …極端すぎませんか11ヶ月て。
 他には6歳の女児がヤギ飼いに出てたら,兵士に捕まって被害にあった―なんて例も,上掲記事中に載ってますね。事後,お母さんがこの子を連れて軍基地に行って首実験。この人よっ!と指摘したところ,「その兵士は私の目の前で撃たれたの」。

 即決裁判で死刑か。

「でもあとで,そのひとのおじさんが家に来て,復讐にうちの家族みんなを殺すって脅すのよ」。

 ちょっと日本語Googleニュース検索で「コンゴ」としてみたところ,このニュースはまだ日本語には入ってない模様。関連する話題としては,「国境なき医師団」の「コンゴ民主共和国:イトゥリ地方では、一般市民が依然として性的暴力や暴行の犠牲に」(2007年11月02日)。

 他には,国連での死刑廃止決議に関わってコンゴが欠席したとかなんとか。

 ばれれば即決銃殺と判っていてもする人はいるようで。死刑は必ずしも抑止力にはならない,ということになりますか。いやこう書いて,なんか変な気がするのは,兵士の犯罪だというところかな。

 死刑廃止論って,軍の刑法にも及ぶんだろうか。

 国家権力による殺人,ということで言えば,軍人なんて微妙な位置にいるんじゃないかな。国体国民を守護するために,場合によっては殺人を許可される,特殊な存在。
 それがその力を不当に用いた場合。その場合はどうだろう? 上掲の例だと,個人的な犯罪に留まるといえますが(しかしあるべき文民保護の義務から逸脱してはいる),ワルシャワ蜂起(日本語Wikipedia)におけるディルレヴァンガー部隊とかカミンスキー旅団だとかのよーな醜態晒した場合。

 それでも死刑を避けるのか,それとも避けないのか。
 死刑廃止論者は,ディルレヴァンガーを護るのか,護らないのか?

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