ブルンジに敬意あれ―ソマリア

　2度の派遣延期を経て，ついにブルンジがソマリア平和維持軍派遣を決定。2週間ほどでブルンジ軍の靴はソマリアの地に付く予定。そう，12月には―予定では1700名の―ブルンジ軍がAU軍に加わるのです！

Garowe Online Somalia: Burundi Troops in December Nov 28, 2007

　ウガンダ軍Silver Kayemba准将が，ウガンダ首都カンパラ，フランス大使館でブルンジ軍派遣について語ったという。

　先着のウガンダ軍と合わせて，これで3300―3400名。8000と言われるエチオピア軍は，ブルンジ軍の分だけ引き揚げることが出来るのです。ソマリアの混乱の原因の一つは，伝統的な敵エチオピア軍の駐留にあるわけで，彼らの数が減ればその分だけ混乱の原因が減るわけです。

　幸いといいますか，ソマリア反政府組織には亀裂が起こりつつあるのだそうで―アル・シャバブ側は大ソマリア・イスラム共和国を目指してエチオピアも暫定政府も，最近新たにAU軍も敵と見做すのに対し，ハウィエ民兵の敵は本来エチオピア（とダロッド）だけ。路線対立ですね。
　そのまま武装闘争が下火になってくれればと願います。

　つかですね，エチオピア兵も暫定政府兵も反政府民兵もあんまり死なないのですよ。死ぬのは巻き添えの一般市民でしてね。武装闘争が下火になるのは大歓迎ですよ私としては。

空野雑報，ブルンジはAU軍派遣を延期する：ソマリア（2007年8月9日）
外務省，ブルンジ共和国

　まぁ尤も，数字の上ではブルンジ軍の派遣の分，エチオピアに兵力の余裕ができるわけで。休養が必要だろうから，すぐ使うわけにも行かないだろうけど，2週間後か―北方国境の補強の必要がありそうですからねー。ありがたいと思う国も余計な事をしおってと思う国もありそうな。