空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

スワート谷のタリバンは躍進を続ける:パキスタン

2008-12-28 18:01:37 | Newsメモ
 パキスタン北西部で地元タリバン勢力は勢力を拡大しつつある模様。本年だけで130もの学校を破壊し,このたび,地域の保護者らに,1月15日までに子供たちを学校から引き離すよう求める放送を行った由。

BBC Taleban 'will kill school girls'  26 December 2008

 つまり,政府のシラバスに従う学校に行くような生徒は殺害されなければならない,というわけ。
 今度は私立学校も―恐らく,政府の教育方針に従う限りの―標的…いや戦術目標となる様子。保護者たちとしては選択の幅は極めて狭く,子女を家に押し止めるほかない。

 地元としては,こうした教育を阻害する彼らの行動はとりわけ少女・女性の教育に悪影響を齎す点,懸念するわけですが―タリバン側としては,イスラム法が当該地域に行き渡って初めて「正しい」教育がなされることになる,というわけでしょう。

 こうしてみると,地元タリバンとしては「政府の方針で運営される学校に通う不心得な女生徒」は死をもって罰せられるべきというわけで,女の子の顔に酸を掛けるような犯罪行為とは,彼らは一線を画するといえるかもしれません(「女学生は酸にて焼かれるべし―「解放された」アフガン 」)。



 画したところで一向,犯罪者の群れから抜け出す気配がないのは問題ですが。

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