いくつか注意すべき動きがある。
私としては現行の「多様性」注目は、これまで注目の薄かった者たちへの注意喚起の意味で前向きな捉え方はしているが、まあバランス調整は無論必要とみる。
しかし逆回転はいかんし、バランス調整の匙加減にはここに意見があり得よう―と思うわけだ。なのでメモ。
日経新聞 マクドナルドも多様性目標廃止 世界15万人社員に影響も 2025年1月8日 6:30
「【ニューヨーク=朝田賢治】米マクドナルドは6日、多様性確保の目標を廃止すると発表した。米国内の保守系活動家からの圧力を受けたとみられる方針転換で、世界各国15万人の社員の働き方に影響が出る可能性がある。米国では小売最大手ウォルマートなども相次ぎDEI(多様性、公平性、包摂性)の取り組みを縮小しており、同国発のグローバル企業の代表格であるマクドナルドも変更を迫られたかたちだ」
とまあ、変な目標化から自由になって、自然な多様状況が実現すればよいなあと思う次第。…実際上、現役世代の相当部分は犠牲にさせられたあと、ということにはなろうけど。まあこの際、変化はないよりあるほうがよかろう。
Wired メタがポリシー変更、同性愛者とトランスジェンダーへの「精神疾患」発言を許容へ 2025.01.08
「「テレビや議会で発言できることが、わたしたちのプラットフォームでは発言できないというのは適切ではない」。メタのグローバル渉外部門の最高責任者に新たに就任したジョエル・カプランは、変更内容について説明するブログ投稿にこう記した」
…まあ、あんまり規制がキッツ過ぎるのは難ではあるのだ。
なにしろ日常言行ではまあまあ雑いことが言われているのであり、さてXだけ―blogだけ―FaceBookだけ―いやここまで「だけ」が続くと結構広いが、まあそうした範囲でいったいどんな水準の規制があってよいか・しかるべきかという、そんな課題はあろう。
私は自分の日常―学者水準にできるだけ準じようとは思う。それなら過激発言はかなり抑えられ、まあ実際上、ほぼ問題とならない。とはいえ日常生活で学問の敵に対する発言―ひとりでいるときのそれは、ちょっと紳士とはいいがたい。さて、では、この場の言論の「ダメ」基準はどこに置く? 「この場の存在を許さない」水準はどこ?
「顕著な方針転換として、同社のポリシーは「トランスジェンダリズムと同性愛にまつわる政治的・宗教的議論が存在し、また『変わっている』のような言葉が一般的に深刻な意味を持たずに使用されている状況を考慮し、ジェンダーや性的指向に基づく精神疾患や異常性の主張を許可する」としている」
…つっても「奴は異常だぜcrazy」くらいはいいとして、「精神疾患だ」「***病だぜ」は直球でマズい。なんでそんなダメなほうに思い切りがいいの。
「つまり、メタはいま、ユーザーがトランスジェンダーや同性愛者に対して、その性表現や性的指向を理由に、精神疾患があると非難することを許可するようになったとみられる。同社は、このポリシーの明確化を求める要請に対して、回答をしなかった」
…そりゃまあ「この表現は許可です」だのと明言できたもんじゃねぇけどさあ…。
「新たな追加項目では、例えば女性は軍隊で働くべきでない、あるいは男性は数学を教えるべきでないといったような、ジェンダーに基づく主張をするための余地が設けられた。新しいメタのポリシーは、「軍事、法執行機関、教職に関して、ジェンダーに基づく制限について議論することを許可する。また、宗教的信念に基づく場合、性的指向についても同様のコンテンツを許可する」としている」
どういった方向にどれだけ認めるか、ですな。
今のところ「過去の誤った研究では劣っていたとされた女性は実は適切な教育を施せば男性と同様、いやそれ以上の伸びをも示すのです!」という書き込みはOKらしいが(将棋だか囲碁だかで、人間が教えるか・AIが教えるかで男女の伸びが違うというもの。AIが教えると女子がえらい伸びる。しかし女子陣の初期値が変に下過ぎて、男児・女児の正確な比較になってない難点が)。しかしそんな風に「実は男は劣っていたのだ」「男性教師が差別主義的だから女性が伸びなかったのだ」という言説が許されるなら、反対の表現も可能にならねばならない―という言い方は、それなりの納得は得られよう。
…とまあ、まずはメモ。
1/9追記
まあ端的にはこうで、真剣に性的違和の果てという場合のトランスジェンダー(日本で手術に至ったり、あるいは裁判等々の果てについには手術せずともよいと判定されるとかはその例と思うのだが)はともかく、十代前半~中盤あたりで違和に悩む例の多くは健康な心身の成長の過程に過ぎず、ことごとくを性転換手術に送り込むのはなんぼなんでも無茶だろうと、そういう判断が根本にあると見え
まあだからそれを精神疾患というのは流石に言い過ぎだろうと。
私としては現行の「多様性」注目は、これまで注目の薄かった者たちへの注意喚起の意味で前向きな捉え方はしているが、まあバランス調整は無論必要とみる。
しかし逆回転はいかんし、バランス調整の匙加減にはここに意見があり得よう―と思うわけだ。なのでメモ。
日経新聞 マクドナルドも多様性目標廃止 世界15万人社員に影響も 2025年1月8日 6:30
「【ニューヨーク=朝田賢治】米マクドナルドは6日、多様性確保の目標を廃止すると発表した。米国内の保守系活動家からの圧力を受けたとみられる方針転換で、世界各国15万人の社員の働き方に影響が出る可能性がある。米国では小売最大手ウォルマートなども相次ぎDEI(多様性、公平性、包摂性)の取り組みを縮小しており、同国発のグローバル企業の代表格であるマクドナルドも変更を迫られたかたちだ」
そもそも、多様性をあたかも規範であるかのように「目標」化するのがおかしい。かねてポストしてきた通り、多様性は尊重すべき事実であって、追求すべき価値ではない。なお、国別の多様性が再び(規範として押し付けられるのではなく)事実として尊重され始めると、人種や性の多様性も相対化される。 https://t.co/Fku9LirbPy
— 堀 茂樹 (@hori_shigeki) January 8, 2025
とまあ、変な目標化から自由になって、自然な多様状況が実現すればよいなあと思う次第。…実際上、現役世代の相当部分は犠牲にさせられたあと、ということにはなろうけど。まあこの際、変化はないよりあるほうがよかろう。
Wired メタがポリシー変更、同性愛者とトランスジェンダーへの「精神疾患」発言を許容へ 2025.01.08
「「テレビや議会で発言できることが、わたしたちのプラットフォームでは発言できないというのは適切ではない」。メタのグローバル渉外部門の最高責任者に新たに就任したジョエル・カプランは、変更内容について説明するブログ投稿にこう記した」
…まあ、あんまり規制がキッツ過ぎるのは難ではあるのだ。
なにしろ日常言行ではまあまあ雑いことが言われているのであり、さてXだけ―blogだけ―FaceBookだけ―いやここまで「だけ」が続くと結構広いが、まあそうした範囲でいったいどんな水準の規制があってよいか・しかるべきかという、そんな課題はあろう。
私は自分の日常―学者水準にできるだけ準じようとは思う。それなら過激発言はかなり抑えられ、まあ実際上、ほぼ問題とならない。とはいえ日常生活で学問の敵に対する発言―ひとりでいるときのそれは、ちょっと紳士とはいいがたい。さて、では、この場の言論の「ダメ」基準はどこに置く? 「この場の存在を許さない」水準はどこ?
「顕著な方針転換として、同社のポリシーは「トランスジェンダリズムと同性愛にまつわる政治的・宗教的議論が存在し、また『変わっている』のような言葉が一般的に深刻な意味を持たずに使用されている状況を考慮し、ジェンダーや性的指向に基づく精神疾患や異常性の主張を許可する」としている」
…つっても「奴は異常だぜcrazy」くらいはいいとして、「精神疾患だ」「***病だぜ」は直球でマズい。なんでそんなダメなほうに思い切りがいいの。
「つまり、メタはいま、ユーザーがトランスジェンダーや同性愛者に対して、その性表現や性的指向を理由に、精神疾患があると非難することを許可するようになったとみられる。同社は、このポリシーの明確化を求める要請に対して、回答をしなかった」
…そりゃまあ「この表現は許可です」だのと明言できたもんじゃねぇけどさあ…。
「新たな追加項目では、例えば女性は軍隊で働くべきでない、あるいは男性は数学を教えるべきでないといったような、ジェンダーに基づく主張をするための余地が設けられた。新しいメタのポリシーは、「軍事、法執行機関、教職に関して、ジェンダーに基づく制限について議論することを許可する。また、宗教的信念に基づく場合、性的指向についても同様のコンテンツを許可する」としている」
どういった方向にどれだけ認めるか、ですな。
今のところ「過去の誤った研究では劣っていたとされた女性は実は適切な教育を施せば男性と同様、いやそれ以上の伸びをも示すのです!」という書き込みはOKらしいが(将棋だか囲碁だかで、人間が教えるか・AIが教えるかで男女の伸びが違うというもの。AIが教えると女子がえらい伸びる。しかし女子陣の初期値が変に下過ぎて、男児・女児の正確な比較になってない難点が)。しかしそんな風に「実は男は劣っていたのだ」「男性教師が差別主義的だから女性が伸びなかったのだ」という言説が許されるなら、反対の表現も可能にならねばならない―という言い方は、それなりの納得は得られよう。
…とまあ、まずはメモ。
1/9追記
正確にいうとトランスジェンダーが精神疾患なのではなく、精神疾患の少女たちが自分のことをトランスジェンダーだと思い込んでいて、LGBT活動家はそれもトランスジェンダーの数の中に含めているということ。
— 松浦だいご(日本維新の会 秋田1区支部長) (@GOGOdai5) January 8, 2025
だからメタの言っていることは間違いとは言えない
これはLGBT活動家が招いた「逆コース」だ。 https://t.co/dyPs1FPp5t
まあ端的にはこうで、真剣に性的違和の果てという場合のトランスジェンダー(日本で手術に至ったり、あるいは裁判等々の果てについには手術せずともよいと判定されるとかはその例と思うのだが)はともかく、十代前半~中盤あたりで違和に悩む例の多くは健康な心身の成長の過程に過ぎず、ことごとくを性転換手術に送り込むのはなんぼなんでも無茶だろうと、そういう判断が根本にあると見え
まあだからそれを精神疾患というのは流石に言い過ぎだろうと。
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