空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

EU選挙:政治状況の変化はGreensを利するかどうか

2019-05-20 15:16:42 | Newsメモ
BBC European elections 2019: Political climate may boost Greens 16 May 2019 By Bethany Bell

Are Europe's Green parties benefiting from a Greta Thunberg effect?

Henrike Hahn, the German Green Party's top candidate in Bavaria, looked confident campaigning at a farmers' market in Munich.

"Our core message is courage instead of fear," she said.


"We realised people don't want to be scared. They want political content. And what we focus on is, of course, strong policies on climate issues, on environmental protection, but also core values like pro-European humanity and solidarity with refugees."

 それはそれで一貫した態度であり、単なるポピュリスト勢力とは異なるぞという明確なメッセージでもあろう。一方で、オーストラリアでそうだったように、経済的に問題なく、他の領域でもまあ大過ない状態であればこそ、環境問題等々が主たる問題として振舞えるのかも。

"I think they're absolutely important for all of Europe, not only Germany. The Greens, it seems to me, are a party of the younger generation and not only the old topics that we are a little bit tired of."

But some Germans see the Greens as puritanical.


 未来のための党派である―まあ、そんな評価は当然受けるだろうし、そうした観点からの支持も大いにあろう。だがあまりに清教徒的過ぎる、厳しすぎる、という評価もまたあろう。

Daniel Günther, the conservative Prime Minister of Schleswig-Holstein in the north, told German daily Die Zeit: "Those who try to regiment everything in life: no motor racing, or better still, no cars at all, no more fast food - they also diminish the joy of life. And some Greens go too far in that direction."

 …これはこれで、理解の不足、無理解、ためにする批判といわれるかもしれないが、しかしそれなりに現実的脅威という面も確かに否定できない:

関連:「環境保護の正義の戦士たちは”怠惰な”障害者たちに優しくない(2019-04-23)」

At a campaign event, Dagmar, from Vienna, considered the Greens to be the only party with a global outlook.

 唯一かどうかは立場によって評価が変わるだろうが、単なる敵対者など、Greensに反対することをむしろ目的とする・必須の要素と判断するのでなければ、そりゃあGreensがglobal outlookを持っていることは否定しないだろう。賞賛するか冷笑するかはともかく。

 問題は、寄り添うべき対象が多様化した昨今、どのように資源を割り振るかなのだ。
 ストローを使いたがる・使うとすっごい行動の幅が広がるような障害者が安価にストローを使える状態をどう保障するか、ちょっと考えただけで嫌気がさす。いやまあ、それで広がる幸福の度合いなんての、まあたいした幸福度総量はないわけで、社会の総体としては切り捨ててもいいのかもしれんが―

 …私としては例えば、できれば車椅子使用者が、まあたまには映画館にいけるようならいいなあ、できればそれは安価に達成できればよりよいなあ、そんな可能性が広がるような制度なり物質的基盤なりがあるといいかなあ、と思ったり。
 でもそれ、環境問題的に好ましくないかもしれず(たとえば皮をむいたオレンジ問題)、環境問題に不利益でないような生産数に落とすと、今度は必要な人に届かないかも知れず、というか高価になって貧乏人の手に入らなくなるんじゃないの、という問題もあったり。

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