空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

みんなだいすきいんぼうろん:ソマリランド大統領に売国奴疑惑を投げつけてみよう!

2009-05-10 22:17:17 | ソマリランド関連
 あ,今日からカテゴリ「ソマリランド関連」を新設しました。

Garowe Online Somaliland leader accused of 'secret deal' with Somali president May 9, 2009

 公党の指導者が放言するのは問題があると思う。いや極東某国の不確かな野党のことではなく,ソマリランドのことですが。この件,別稿(「ソマリランドの政治危機は一定の妥協を得たか」5月1日)。

 ソマリランドの大統領Rilayeは調停委員会の(与党優位と見做される)調停案にサインをしないままである一方,野党指導者はこれを受け入れ。Riyaleが,自派有意であるにも関わらずサインせず引き延ばすのは,これはソマリア合同政府のSheikh Sharifと秘密交渉を持っているからだ! とUCID議長Mr. Faisal Ali Warabeは公言する―

 ほんとなら大事です。

 Muse大統領なら,公けにするとむっちゃやばい密約をRiyaleとの間に持っていたことが知られてますが,そのRiyaleに何が?!

「我々にはあきらかだ,大統領が選挙を開くのに用意ができていない,ということは―」いったいどんな事情があるというのかといって,RiyaleはSheikh Sharifとのsecret dealに署名を与えたのであって,そうした交渉によってソマリランドの独立を危うくせしめるなどという裏切り行為に手を染めているのだ! おおお,あのソマリランドが! 首都も確保しきれてない南ソマリア合同政府に自国を売り渡すなどという,あああイサックの民をダロッドとハウィエの膝下に再び呻吟せしめんとするのだ! 

 だがWarabe氏は詳細情報を与えない。

 いやまあ,つまり,こーいうろくでもない放言で有名な人らしい。

「大統領派優位の和解案に大統領がサインしない」→「別になにか素敵な案があってそっちに心を惹かれているのかもしれない」→「いやそうに違いない」→「それは疑いない」→「それは確実なことだ」→「つまりそれは事実なのだ!」,まあここまではあり得る論理の飛躍,とゆか普通人間にありがちなことですが,これだけでも『脳内ソース乙』なんですがそこからさらに「ってことは奴は売国奴!」まで行くのはどーかと思う。

 尤も,調停案サインの理由が分明でないのも確かな様子。何が起こっているやら。

 ところでアフリカ趣味者のネット界隈は狭いようですねほんとに。まあ私はあまり向こうには書き込まないのですが。だって○●△に書き込んでるって知られると恥ずかしいし(藤崎詩織)。あいや,書き込む種自体はirな人と重なるのであって,下手に書き込んだりする場合彼の微妙な誤訳・偏向訳をしばしば訂正せざるを得ず,すると無意義な言葉の応酬(ないし一方的な断定の言の砲火)を起こしかねず,スレを無駄に費消する恐れがある。それに私はb(ryだって時間の無駄でしょう。
 彼も自分のblogで誤訳と陰謀論ぶちまけてるだけならさほどアレでもないんだが。

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