空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

望月衣塑子問題:江川紹子の優秀さが際立つ

2019-02-28 10:44:34 | ノート
 要旨はこの二件のtweetに尽きる気もするが:




biz-journal 【官邸vs東京新聞・望月記者】不毛なバトルの陰で危惧される「報道の自由」の後退 2019.02.26 文=江川紹子/ジャーナリスト

本件では双方が悪手を繰り出し、事態がこじれきっている」が事態を見事に表現している。

彼女に対する毀誉褒貶には、安倍政権に対する評価が反映されており、かなり感情的だ。彼女をボロカスにこき下ろし、見下したり罵倒したりするのは、たいてい安倍政権に強いシンパシーを抱く人たち。一方、望月記者をジャーナリストの鑑のように見て、今の危機的状況を救う希望の星であるがごとくに持ち上げるのは、ほとんど安倍政権を敵視する人々だ。今回も、双方の立場から、問題に対する意見が盛んに出されている」という観察も、両極端の人々を除けば、大方の理解を得られるだろう。

 そして問題は「どちらにも共感できない人たちがうんざりしている間に、報道の自由にかかわる悪しき慣習ができつつあるのも気がかりだ」にある。

 結局



 自説を語る場所にしている―というより以上に、「有力な年長の権力者とやりあう若き天才的ジャーナリスト」という構図を作り上げ、それでもって外部で儲けようというビジネスモデルであることに最大の問題がある:






 権力者が悪しき者であるなら、逃げ隠れのできない記者会見の席で決定的な失言・暴露を為さしめるため最大の能力をその場で発揮せねばならぬところ、それ以外の場所、講演会や書籍等々で儲けるモデルであるらしいのが問題。お前の個人的なビジネスのための時間じゃないぞ、というわけだ。尤も、個人的なビジネスというわけではなく、もっと多数の個人・組織が絡んでいてこそ、こうまで長く続いているわけだろうが。



 なので、官邸というか菅氏としても、もっとはっきり言ってしまえばいいんだ―あるいは、自分のところの理論家を動員してこの筋で批判をし、流せばいいのだ。



 この時間の無駄こそ、現政権が勝手をやる余地を増やす、わりと有力なネタだった―はずだが、なんぼなんでも度が過ぎる、敵は無能なほうがらくだとはいえ、あまりに無能だとそれこそ扱いようがない、ということで「ご指導」に至ったものと考える。



 本来、記者団のほうが、あまりに低質なものを排除していく自助努力、自浄作用を期待されていただろうところ、遂にいままで放置してきてしまって、遂に「お上からのご指導」が入ってきてしまったと、そういうことだろう。

「某週刊誌でこう報じられてますがいかに」
「その週刊誌に聞いてください」

 こんなのではな。自力でネタをひろってこいと。ジャーナリストなら。そんな話だろう。

 昔のメモが出てきた:







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